遭遇 貨幣博物館
昨日、加古川市の実家から戻り、東京駅から神田に向かって歩いている時
日本銀行本店の横を通り過ぎようとしていた。
その時、ふと目に入った看板があった。
それが、貨幣博物館だった。
よく見ると、日本銀行金融研究所 貨幣博物館とある。
この辺にあることは知っていたが、入ったことはない。
意として歩いていた訳ではないが、時間に少し余裕があったので、立ち寄る
ことにした。
難しそうな説明を読むのは全部省き、ひたすらお金を見て回った。
我が国初の貨幣である、和同開ほうを初めて見た。
2000年前に鋳造されたものだが、くっきりとその文字が読めた。
金の大判は、豊臣秀吉により天正大判として最初に作られた。
しかし、あれでは大き過ぎて財布に入らない。
権威の象徴の何物でもないなと思った。
その他、日本初の紙幣である山田羽書や、福井藩が発行した現存する
最も古い藩札等が展示されていた。
もちろん、明治維新以降のお金の変遷も紹介されていた。
しかし、昔のお金の方が、何か生活感があふれていて親しみを感じた。
矢じりや石等の物品貨幣に至っては、微笑ましい限りである。
外国の昔の貨幣も展示されていた。
シベリアでは金属だと手に張り付いてしまうので、皮製のコインが流通
していたとのこと。
そして各国の金貨が展示されていたが、それらは芸術品のようであった。
一番最後に、現在の一万円札で一億円分の札束を持ち上げるコーナー
があった。
結構重かった。
パネルを見ると、10kgとあった。
なるほどね。
お金にあまり執着心はないが、人と人が何かを交換し合うという行為
には、興味がある。
お金は確かに大事だが、お金に拠らなくても価値を分かち合ったり
共有し合える世の中に、ぜひしたいものだ。
貨幣博物館を見終わって、そのような感想を抱いた。
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