電車整備士の素顔
昨日、ホテルにチェックインし、何気なく付けたテレビに釘付けになった。
その番組は、NHK教育の「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」だった。
後で知ったのだが、今回が268回目の放送。
ずいぶん前から放映されていたのだ。
昨夜は、電車整備士の紹介だった。
主人公は、富山地方鉄道の藤野克也(ふじの かつや)さん。
入社して6年目の若手技術者だ。
電車は大量輸送交通機関なので、一旦事故が起きると大惨事になる
恐れがある。
地方の場合は、生活を支える重要なインフラでもある。
「完璧な安全をめざせ」
その言葉の基に、藤野さんの仕事ぶりが紹介されていた。
どこにでもいる普通の青年。
そんなイメージの方だった。
そして、とてもやさしい眼をしていた。
寒い車庫で、一日中座り続け部品を磨く作業があるかと思えば、
トラブル発生時にはダッシュの連続だ。
静と動が同居する厳しい職場。
しかし、なぜかやさしい眼。
なぜだろうかと考えた。
多分、職人としての仕事の中に、誇りや生きがいを感じている
からではないだろうかと思った。
彼の静かな語り口の中に、しなやかな強さを感じた。
新興諸国に押され、何か元気の感じられない最近の日本。
1億総自信喪失に陥りそうな雰囲気の中で、一筋の光明を見出した
感じがした。
また、素晴らしい若者と出会った。
これからも、この番組を通し多くの若者と出会い、
彼らを心から応援して行きたい。
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