父逝く
昨日2/27(日)早朝、父が前世に旅立った。
死因は老衰。
享年90歳だった。
昨年10/7にショートステイで施設に入ってから約5ヵ月。
今から考えれば、あっと言う間の出来事だったように思う。
この間、いろいろな事を考えさせられた。
夫婦愛のあり方
人と人のつながり
自分自身の最期のあり方
人間が生物である以上、いつかは迎える最後のライフイベント。
この瞬間をどう迎えるかは、文章のピリオドと同じく、締め括り
の一文をどう表現するかという意味を持っている。
最後の一点で、汚名を記すこともあるからだ。
父から学んだ一番のこと。
それは、最後まで「苦しい」とか「寂しい」とか否定的なことを
一切言わなかったことだ。
いや、これまでの父の人生で、後ろ向きの表現を聞いた記憶がない。
終始、運命を冷静に受け止め静かに行動していた。
これは凄いことだ。
私などは、全く間逆で、運命に逆らい「疲れた」を連発し
日々格闘を続けている。
父を反面教師として見、逆の人生を歩んで来た面がある。
でも、振り返って見ると、父は母を困らせることもせず、
平和な人生を過ごして来た。
これはこれで、いい人生だったのかもしれない。
父が元気な時、頼まれていたことがある。
それは、自分のお葬式で「千の風になって」を歌って欲しいと
いうこと。
父から残された方々へのメッセージとして、心を込めて
アカペラで歌いたいと思っている。
「私のお墓の前で泣かないで下さい。
そこに私はいません。
眠ってなんかいません。
千の風に、千の風になって、あの大きな空を吹き渡っています。
あの大きな空を吹き渡っています。」
父の魂よ、永遠なれ。
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