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2011年2月11日 (金)

大船渡ミッション終了

昨日、大船渡市で行って来た足掛け9ヶ月に渡る仕事が終了した。

約100名の方々と共に、学びを共にして来た。
これだけ長期になると、仕事以外でも数々の思い出が出来た。

これまで、大船渡での出来事やその道中でのトピックを
たびたび日記に書いて来たが、今日はその総括をすることとしたい。

まず、やはり何と言っても素晴らしかったのは、豪華客船日本丸の
お別れセレモニーだ。

それは、昨年秋の出来事だった。

夕暮れ迫った岸壁に多数の市民の方々が集まり、日本丸の船長や
乗客の皆さんに対し、寄港に対する感謝の気持ちを込めて一心に
見送った光景。
今も「ボー」という汽笛の音と共に、その光景が瞼に蘇って来るようだ。

なぜ、これ程までに感動したのだろうか。

それは多分、無償の「奉仕」の姿に心が振るえたからではないかと
思っている。

寒い岸壁に、乗客とは縁もゆかりもない市民が集まって見送るのである。
子供もご高齢も方もいた。
そして、彼らが一番声を出してお別れを惜しんでいた。

郷土を愛する気持ちと、この地を訪れた客人を心から歓迎する気持ちの
表れと見た。
単なる商業主義では、あそこまでは演技出来ない。

「日本の心、大船渡にあり」
全国の自治体は、ぜひ大船渡を見本として頂きたい。

ドラゴンレールこと大船渡線も、思い出が深い。

一ノ関と盛を2時間半でつなぐ各駅停車の旅だ。

ドラゴンの背のように線路が湾曲しているのでこの名がついたとのこと。
最初は、2時間半も!という感じだったが、慣れとは恐ろしいものである。
その内、体内時計が自動的に調整されて、最後の頃はあっと言う間に
時間が過ぎ去った。

北上山地の深山幽谷からリアス式海岸に到るほのぼのとした風光明媚な
景色は、心をどれほど癒してくれたか。

その沿線上にある細浦駅で途中下車して行った碁石海岸も、また良かった。
正確に言うと、雷岩を中心とする岸壁と海が織り成す怒涛の迫力が
凄かった。
これは、一見いや一聞に値する。

そして最後に、何と言っても大船渡の方々の人情味の厚さだ。

毎月、2日間があっと言う間に過ぎた。
包まれるようなやさしさに抱かれて、講師の私が気持ちよくして頂いた
ような感じだった。

受講者の皆様、本当にありがとうございました。
そして、事務局の皆様のサポートにもたいへん感謝致します。

またいつか大船渡を訪れ、さらにその良さを満喫したいと思います。
その時まで、しばしのお別れです。

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