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2011年8月31日 (水)

オセロ返しを味方にする

仕事をしていて、時々面白い現象に遭遇する。

ぶつかっていた壁が、一気に崩れ去ることがあるのだ。

難題にぶつかった時、どうまとめて行くか散々悩む。
しかし、このような場合は、とにかく作業を開始する。
「頭」を置き去りにして、「手足」を動かすのだ。

そうすると、不思議な事に、事態が好転する場合が多い。

潜在能力が刺激され、思っても見なかった知識同士が
繋がり、新しい概念として浮かび上がる。

どうやら、脳の中で、新しいシナプス結合が生じて
いるようだ。

諦めずに、運動神経から脳を刺激することにより、
縦糸に横糸が通るような感覚に襲われる。

それらが一気に起こるため、まさにオセロ返しの
ようだ。

大事な事は、一旦頭を解放すること。

同じ事を、脳科学者の茂木健一郎氏も言っている。

「ギャップタイムがクリエイティブを生み出す。」

いつも、我々は宝物に囲まれている。
それに、気づかないだけなのだ。

それらの叡知に触れるために必要な事。
それは、「空白の時」を持つこと。

そうなると、「空白」の持ち方を工夫することが
ポイントとなって来る。

自分に合った方法を見つけることは、強力な
オセロ返しの技を身につけることを意味する。

今後も、いろいろな「空白」の持ち方を工夫したい。

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2011年8月30日 (火)

百見は一行にしかず

日経ビジネスの有訓無訓に、トヨタ自動車会長の
張氏の談話が掲載されていた。

そこに、次の言葉が書かれていた。

「百見は一行にしかず」

普通は、百聞は一見にしかずという。

説明によると、上記の言葉は、トヨタで「現場の神様」
と呼ばれていた大野耐一氏がおっしゃっていたそうだ。

人を育てるには、何よりも実践が大切という事。
別の言い方をすれば、「経験の場」を整えて
上げるということだろう。

自分で経験し、試行錯誤する中で、何かに
気づいて行く。

リーダーは、その姿をサポートする。
その過程で、リーダー自身も育って行く。

張氏は、その経験を踏む「現場」を手元に残さないと
長期的に失うものがとても多くなるのではないかと
心配されている。

確かにそうだ。

日本の誇る「ものづくり」の神髄。
これは、「現場」を通して初めて伝授可能なものだろう。

良いものを作ろうとする誇りや情熱、仲間との支え合い。
心と技を後輩に伝え育てようとする熱い想い。

これを失うことは、日本の最大の強みを失うことを意味する。
これだけは、避けなければならない。

経済原則だけに任せていては、取り返しがつかなくなる。
国家の強いリーダーシップが求められるところである。

現場実践主義の重要性を、改めて噛み締めた。

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2011年8月29日 (月)

大船軒の「伝承 鯵の押寿し」

神奈川県大船市で仕事をした際、懐かしい大船軒の
「鯵の押寿し」を食べることが出来た。

「鯵の押寿し」は、駅弁大会ではいつも上位に来る
有名なお弁当である。

中学、高校を神奈川県藤沢市で過ごした私にとって
このお弁当は、格別のものだった。

いや、私だけでなく、私の家族全員が好きだった。
そのため、藤沢駅から電車に乗って、わざわざ大船駅
まで買いに行く程であった。

しかし、大船市での最後の日まで、そのことをすっかり
忘れていた。

大船市には、何か思い出があったはずだ。
大船観音、フラワーセンター、湘南モノレール。
大物は、すぐ頭をよぎったが、何か足りない。

そう思っている時、駅で小さな売店に目が行った。
そこに、あったのだ。
その瞬間、記憶が蘇った。

「あっ、これだ!」

昔と違い、進化した「伝承 鯵の押寿し」なるものが
販売されていた。

「伝承のお弁当は、普通のものとどう違うのですか。」
「まず魚の質が違います。その上、切り身の肉厚が違います。」

さっそく「伝承」の方を、買い求めた。

説明文には、こう書いてあった。
「鮮度の高い極上の旨味のある小鯵、その小鯵からわずか
2切れしか取れない身を伝統の合わせ酢でしめ、押寿しにしました。」
「神奈川名産100選にも選定されている名品です。」
「大船軒の「鯵の押寿し」は小鯵を関東風ににぎり関西風に押して
仕上げたものです。」

昔は、江ノ島沖で湧くように獲れた江ノ島鯵を使っていたが
現在は、九州の五島産の鯵を使っているとあった。
しかし、味は昔どおり、それは美味しかった。

鯵の美味と共に、亡くなった父や家族と共に過ごした団欒の
ひとときと思い出した。

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2011年8月28日 (日)

大船観音様の微笑み

しばらく続いた大船での仕事が終了した。

一番最後の日程の仕事が、2泊3日だった。
そのため、1日目が終わった後、久しぶりに大船観音に
お参りに行こうと前から思っていた。

当日、一旦ホテルに戻り荷物を置いて、出掛けた。
徒歩で行ける距離だったのだ。
時間は、午後6時。

参拝時間が午後5時までということは、ホテルのフロント
で聞いて知っていた。

観音様の胎内には入れないかもしれないが、
手前までは行けるかもしれない。
希望を持ちながら向かった。

しかし参拝道である坂道の手前で、その考えが甘かった
ことが分かった。

蛇腹式の鉄の扉が、しっかり閉められていたのだ。
これは残念。
やむを得ず、引き返した。

でも、近くには行けなかったが、向う途中で、森の
木立に見え隠れする観音様のご尊顔を、いろいろな
角度から拝顔することが出来た。

真っ白で美しいお顔は、本当にいつ見ても美人そのものだ。
仕事柄、全国各地に出掛けるが、この大船観音様が、
一番美人だと思う。

地元の受講者の方から、こんな話しも伺った。
「我々が困った時、立ち上がって救ってくれる。」

胸像なので、胸から下が見えない。
しかし、いざという時は地面から抜け出して来るとのことだ。
それだけ、地元の皆さんから愛され、頼りにされていると
いうことか。

ホテルへ帰る途中、ふと振返ると、観音様がいつもと変わ
らぬ笑顔で、静かに微笑んでいた。
いつか機会を見つけ、改めてお会いしに行きたいと思った。

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2011年8月27日 (土)

「ほんのりや」のおにぎり

先日、ある組織の研修で、いつも昼食を買いに行っている
スーパーが、行ってみたら改装で閉店してしまっていた。

突然のことだったので、他に買う所を思い付かなかった。
そこで、研修センター付属のレストランで食事を取った。

しかし、時間も掛かり、それほどの味でもなかった。

今回は、同じ轍を踏まないため、最寄り駅で予め昼食を
用意しておくことにした。

さて、何を買おうか。
小さいショッピングモールが併設されていた駅だったので、
何店か選択することが出来た。
しかし、最後は「ほんのりや」で買い求めることとなった。

「ほんのりや」は、時々利用させてもらっている。
当店は、JR東日本の関連会社が運営している店だ。
そのため、JRの主な駅で見掛けることが出来る。

今回は、3つのおにぎりを購入した。

紅鮭まぶし 220円
炙りたらこ 180円
塩むすび 100円

この中で、結構、塩むすびが気に入っている。
具は何も入っていない。
塩味だけなのだが、このシンプルさがいい。

ご飯の味を引き立て、ご飯の豊かな甘さが口の中に広がる。
ご飯も塩も、それなりにいい品を使っているのだろう。

「シンプル イズ ベスト」

素材を十分活かし、本来の実力を発揮させる。

どこにも、学びの世界が繰り広がっているものだ。

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2011年8月26日 (金)

ディープピープル

いや、また凄い番組を見てしまった。

これはNHK総合の番組。

「ディープピープル」は、かつてないDeepなトーク番組。

ホームページでの説明は、以下のとおり。

「同じジャンルで活躍する一流のプロフェッショナル3人が
一堂に会し、司会を介することなく、当事者同士にしか
語ることのできない深みのある、臨場感あふれるトークを
繰り広げます。」
「一般的なトーク番組によくある「その道に入ったきっかけ」
「個人の苦労・挫折」「目標・夢」などは一切無し。
達人ゆえの技とこだわり、神業ともいえる皮膚感覚、
知られざる現場の真実等、その奥深い世界に分け入ります。」

まさに、そのとおりだった。

今回放映された内容は「ヒーロー声優」の方々。

「巨人の星」の星飛雄馬、「ガンダム」のアムロ・レイの古谷 徹氏。
星飛雄馬は、15歳の時に演じたというから驚きだ。
ヒーロー一筋。
収録時に、その役の格好で臨むなど役になりきるという情熱派。

「名探偵コナン」の毛利小五郎、「ER」のドクターロスの小山力也氏。
息がマイクにかかりノイズが出るのを防ぐため収録の時自ら
マイクの高さを調整していたことを明かされていた。

「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎、「銀河鉄道999」の星野鉄郎、
「ドラゴンボール」の孫悟空の野沢雅子氏。
「あらいぐまラスカル」のラスカルを演じた時は、動物園に何日も
通い、あらいぐまの鳴き声を会得したそうだ。

声だけで演技する声優の皆さん。
それだけに、臨場感溢れる場面を作り出すため、知恵を出し
いろいろな工夫をされていることが、よく分かった。

プロとは、こういう行動をするのか。
改めて感じ入った次第である。

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2011年8月25日 (木)

黒ごまの豆乳飲料

ホテルの中にあるコンビニで、素晴らしい飲み物
を見つけた。

それが、「黒ごまの豆乳飲料」。

実は、カロリーゼロのゼロコーラを買いに行った
のだが、ふと見た先の棚にあった。

「黒ごまと黒蜜と豆乳をブレンドしました。」
「黒ごまには、セサミンが含まれています。」
「黒ごまの風味に良く合う、黒蜜入りです。」
「砂糖は三温糖を使用しています。」
「豆乳には大豆イソフラボンが含まれています。」
「コレステロールがゼロです。」

これを飲まない手はない。

さっそく買い求めて、部屋で飲んでみた。
とてもおいしかった。

カロリーも、200ccで122kcalとやや控えめだった。

朝昼晩の3食は、食事券が付いているので、ある意味
ご馳走攻めだ。

このような場合は、どこかで栄養素のバランスを取る
必要が出て来る。

サプリメントも持参しているが、やはりこれだけでは
素っ気ない。

このホテルには、3日間滞在する予定。
この後も、当飲料を活用し、栄養素の調整をして行きたい。

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2011年8月24日 (水)

天文宇宙検定

おもしろい検定を見つけた。

「天文宇宙検定」

先日、日経新聞の広告欄に案内が記載されていた。
今年から始まる検定で、第1期の今回は3級と2級の
試験が予定されている。

3級に合格すると、「星空博士」に認定される。
その上の2級に合格すると、「銀河博士」に認定される。
何と楽しそうではないか。

奄美大島へ行く度に、その夜空の美しさに惹かれて来た。

ダイビングで見る「生命」に溢れた海の世界も素晴らしいが
見上げる「広大」な宇宙もまた、固唾を呑む程美しい。

もっと、宇宙の事を知りたい。

少年の頃から、宇宙には憧れのようなものを持っていた。
SFは今でも大好きだし、いろいろと空想することは得意と
するところだ。

「どんな内容の検定なのだろう」

興味を持てばすぐに行動するタイプ。
さっそく、書店で公式テキストなるものをチェックした。

まだ3級のテキストしか発売されていないが、見ると
天文学の勉強というよりは、天文に対する教養レベルだった。
これならば、幅広い一般教養としても役立つ。

また、パスすると、松本零士氏イラスト入りの合格証が
頂けるとのこと。

これを機会に、果てしない宇宙にも、改めて目を向けてみたい。

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2011年8月23日 (火)

超写実主義の感動

前回の日曜日に、何気なしにテレビをつけたら鳥の巣が
映し出されていた。

何の番組だろうと見ていたら、やがてそれが絵である
ことが分かって来た。

何と精密な絵なのだろう。

これが「超写実主義」の絵であることを、その後知った。

この番組名は、NHK教育の「日曜美術館」。
このところ、NHK教育には、お世話に成りっ放しだ。
リベラルアーツ(一般教養)を身に付けるきっかけとしては
最高の情報源である。

今回の主人公は、野田弘志氏。

74歳という年齢だが、その目には真理を探究する者だけが
持っている静かな決意と覚悟が伺えた。

番組は、いろいろなものを写し取って行く野田氏の
真摯な姿を追っていた。

動物の骨、あらゆる年齢層の人物、長期の取材中に遭遇
した、何と恩師の亡骸までも写し取っていく野田氏を
捉えていた。

「死」と向き合うことを通し、「生」を感じて行く。
それを「超」写実主義という名の下に、自分の表現として
表して行く。

単なる写実ではないのだ。
「超」と付くように、表面的な写実を越えている。
目の前の現実の姿の裏に隠れた真理を映し出そうと
している。

ここが凄い所だ。

今後、実際の絵を直に鑑賞してみたい。
心からそう思った。

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2011年8月22日 (月)

知立の大あんまき

愛知県に知立(ちりゅう)市という所がある。

ここの銘菓が、「大あんまき」。

たっぷりのあんこを、やや薄めの皮で包んである。
このあんこのボリュームが、非常に魅力的なのだ。

しかし、味は見た目ほど甘くはない。

先日、この知立へ出向いた。
いつも、帰りに黒あんを買い求め、新幹線の中で
頂いている。

今回は、営業担当が一緒だった。
その彼が、昼食時にこう言った。

「実は、今日は私の誕生日です。」

それは、お祝いをしなければならない。
食後のコーヒーをご馳走したが、これではインパクト
に欠ける。

そこで、帰り際に、好きな大あんまきを3つプレゼントした。

「黒と白と抹茶を下さい。」

あんまきと言っても、いろいろな種類があるのだ。

小豆は、体にもいい。
疲れた体の糖分補給に、これからもあんこを活用して行きたい。

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2011年8月21日 (日)

全身ずぶ濡れの巻

一昨日の金曜日、たいへんな目に会った。

自宅近辺を襲った集中豪雨で、駅に向うまでの間に
全身ずぶ濡れ状態になってしまったのだ。

体だけではなく、バッグの中まで浸水してしまった。
まさに、滝に打たれた状態。

このままでは電車に乗ることも出来ない。
堪らず電話をして、その日予定されていた客先との
打合せをキャンセルしたい旨、連絡した。

このようなことは、社会人になって33年の間に
起こった初めての出来事だった。

帰宅してからが、また大変だった。

靴を脱いで逆さまにすると、まるでコップから水を
注ぐ状態。

ズボンと上着から、水が滴り落ちている。
まさに、「水も滴るいい男」だ。

バッグから全てのものを取り出した。
ポケットから、ずいぶんといろいろな小物が出て来た。
時々整理してはいたが、こんなに入っていたとは。

この機会を捉え、不要になったものを排除した。

ひとつ残念だったのが、これから読もうと思っていた
本が、ボロボロになってしまったことだ。
特に吸水性のいい紙で出来ていたのか延びてしまい、
乾いたらゴワゴワ状態になってしまった。

天災地変は、いつやってくるか分からない。

今回は打合せだったのでキャンセルも許容範囲だったが、
これが本番だったらどうなっていたのだろうか。

とにかく行って、それから考えることになるが、
その場合は、濡れた服を全部脱ぐ必要がある。

近所に衣類を売っている店があればよし。
なければ、オブザーブしている営業担当の服を引き剥がす
しかない。

災難は、まさに隣からやって来るだ。

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2011年8月20日 (土)

トラッドジャパン

NHK教育の木曜日23時から、たいへん興味深い
番組を放映している。

「トラッドジャパン」

伝統的な日本の風物を、英語で紹介するという趣向だ。

外国の方々に、いかに日本の心を理解してもらうか
という難題に挑戦している。

時々見ているが、英語で表現する前に、まずそのもの
に対する日本語での解説が勉強になる。

「そういうことだったのね。」

日本語で深く理解出来ていないと、英語で説明の
仕様がない。

例えば、8月は、以下がテーマになっている。

お盆
日本の文様
妖怪
カレーライス
東大寺

どれも、まさに日本オリジナルなものだ。
日本語でも、分かり易く説明するとなると、かなり
やっかいだ。

何となく分かっているだけでは、人には説明出来ない。
本質が把握出来ていないと、キーワード化することは
ほぼ不可能だ。

そういう意味では、この番組は、日本に対する
リベラルアーツ(一般教養)を身に付けるには、最適な
番組かもしれない。

その上、英語による表現まで知る事が出来る。
まさに、一石二鳥だ。

今年度の後半は、この番組を攻めてみたい。

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2011年8月19日 (金)

PHSバッテリー交換

Willcom03を使い始めて、もう何年になるだろうか。

発売されてすぐに購入したので、3年以上は経って
いると思う。

最近、バッテリーの消耗が著しくなって来た。
ウイルコムプラザで原因を確認したところ、
バッテリーの劣化が原因か、その他の部品の障害かは
メーカーに検査に出してみないと分からないとのこと
だった。

そんな手間の掛かることは出来ないので、ネットで
バッテリーを購入する道を選んだ。

ウイルコムストアで検索したら、すぐに純正品が
見つかった。
店では在庫切れとなっていたため、若干不安に思って
いたが、助かった。

おまけに、ポイントが溜まっていたため、無料で手に
入れることが出来た。
もっとも、送料は支払う必要があったが。

これまで、何度もこれを機会にiphoneに買い換えよう
と検討を重ねて来た。

しかし、その度に費用対効果を考えると、Willcom03に
軍配が上がり、買い替えを断念して来た経緯がある。

スライド式のキーボードが打ち易い。
PHSだが、ワンセグが見られる。
地震等の災害時に、つながり易い。

そして、何と言っても通信料が安い。
Hotspotの無線LANも、無料で使える。
これは助かる。

当時、とても有利な契約を結んだが、現在は、この契約
形態が終了してしまっている。
と言うことは、現行機しかこの契約は有効に効かないと
言うことか。

壊れるまで、大事に使って行きたい。

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2011年8月18日 (木)

虫たちの生態

「やけにバッタが多いな。」

セミの鳴き時雨の中、このような言葉がつい口から
出来てしまった。

そう、人里離れた研修センターでの出来事だ。

夕刻、センターに着いたのだが、初めて訪れた場所だった
ので、興味深々、敷地内を歩き回った。

とても広い所で、管理棟、宿泊棟、食堂棟等、いくつもの
建物が敷地内に散在している。

そして、その間は原生林のまま。
人が2人通れる程の石畳の歩道が、建物をつないでいる。

元々は、虫たちの天国だったに違いない。
そこに逆に、我々がお邪魔している。

「ん、何だこれは。」

始めは、薄暗くてよく分からなかった。
目を凝らすと、その全貌が明らかになった。

「えっ、ムカデがセミを捕食している!」

何匹ものセミが、歩道の上でバタバタとしていた。
多分、その内の一匹を捉えたのだろう。

大きな体をセミに巻き付け、あごの部分だけが動いていた。
まるで、映画を見ているようであった。

「これは凄い。」

しばらく、その珍しい光景に見入っていた。
しかし、気分がだんだん悪くなって来た。

「これが、生存競争か。」

食物連鎖の実態を、改めて認識した。
ムカデを怒らせないよう、その場をそうと後にした。

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2011年8月17日 (水)

トランペットの心

NHK教育テレビの「テレビでイタリア語」の中で、素晴らしい
トランペットの演奏に出会った。

奏者の名を、ファブリツィオ・ボッソ(37)と言う。
10歳でトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に入り、15歳で
卒業したという天才だ。

父親もトランペット奏者。
その上、祖父母もジャズ好きということなので、素晴らしい
環境で過ごして来たことになる。

日本通で、もう7~8回来日しているとのこと。

「日本ですごく魅力的だと思うのが、人が大きな声を出さないこと。」
「日本は本当に文明的、人に敬意を払い、清潔だし、すべて素晴らしい。」

日本には、とても好印象を持っている。
風貌も、どこか落ち着いており、あまりイタリア人らしくない
印象だ。

マリアさんの「最初に演奏した曲は」の質問に対して、民族音楽で
ある"Ciliegi rosa"(バラ色のさくらんぼの木)と答えていた。
少し演奏してくれたが、哀愁に満ちた曲想が心に浸みた。

さらに「ジャズで一番好きな曲」というリクエストに対し、
"Do you Know What It Means To Miss New Orleans"(きみは知って
いるか、ニューオーリンズを恋しいと思うことがどういうことか)
を挙げていた。

そして、おもむろにトランペットを吹き始めた。
一部だけだったが、奏者の感情が伝わって来る素晴らしい演奏だった。

「ぼくはステージに上がる時、一番重要だと思うことは、誠実さだと
思う。まるで開かれた本のように分かり易く演奏すること。フィルター
なしで、出来るだけオープンに演奏したい。そうしてこそ、自分の
演奏を人の心に届けることが出来る。」

飾らず、純粋にジャズを愛し、その心を自分の考えたままに演奏する。
今後も、ボッソ氏に注目して行きたい。

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2011年8月16日 (火)

ビストロ・ボヌールに幸あれ

先日の日曜日、長女と2人で、久しぶりに「ビストロ・ボヌール」へ
昼食を食べに行った。

ビストロ・ボヌールとは、近所にあるプチ・フランス料理店だ。
約2年前に、豆腐屋さんの後にオープンした。

開店した時、すぐに家族で出掛けた。
とてもおいしかったので、ブログで絶賛した記憶がある。

今回も期待して訪れた。

まだ11時半にもなっていなかったので、客は私たちだけだった。
メニューをゆっくり見て楽しみ、ランチコースを注文した。

長女はブリの魚料理、私は鳥の肉料理にした。
そして、少しずつ分け合って頂いた。
これが、我が家の習慣だ。

両方とも、非常においしかった。
1時間掛けて、長女といろいろ話しながら、コースを楽しんだ。
もちろん、デザートも最高だった。

帰り際に、家族づれが3人でやって来た。
とたんに厨房が忙しくなる。
そう、今日の昼は、コックさん1人で切り盛りしていたのだ。
お盆で、客足がないと見たのだろう。

「1人でたいへんですね。」
「いや、オープンの時も失礼致しました。」
「えっ、覚えているの。」
「はい、確かカウンターにお座りでしたね。」
「そのとおり、凄い記憶ですね。」

今から、約2年も前のことである。
確かに、カウンター越しに料理の話しはしたが、超多忙期で
そんなに長く話した訳ではない。

しかし、覚えていてくれた。
私も、またいつか伺いたいと思いながら、月日が経ってしまった。

「今度は、そんなに日を置かずにお邪魔します。」

笑顔で見送るコックさんに笑顔で応え、お店を後にした。

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2011年8月15日 (月)

グラン・ジュテ~私が跳んだ日

先日、出張先のホテルで夕食後、何気なしにテレビを見ていた時、
素晴らしい番組と出会った。

タイトルを「グラン・ジュテ~私が跳んだ日」と言う。

グラン・ジュテとは、バレエ用語で、「跳躍」を意味するそうだ。
女性の方々を主人公とし、これまでのキャリアを振り返る中で、
輝き始めた瞬間を捉える。

今回の主役は、砥部焼作家の大東アリンさんだった。
アリンさんは、フィリピン出身。
結婚した日本人の旦那様と共に、愛媛県に移り住む。

しかし、しばらくして旦那様が突然死してしまった。
この出来事が、彼女のその後の人生の出発点となる。

いろいろな困難を乗り越え、現在の彼女はと言うと、
誰からも慕われる、人気の陶芸家となっている。

その笑顔は、やさしさに満ち溢れている。
そして、その感情が、そのまま器に表れている。

生まれ育ったミンダナオ島を思い出させるような、
美しいパステルカラーに彩られた器。

淡く柔和に相手を包み込むような色使いだ。

伝統工芸に「和紙染め」という技法を使い、独自の世界
を展開している。

そして、器を使う方々を気遣った作り。

「生活の道具としてシンプルなものが良い」

自己満足ではなく、あくまでも使って頂く器に
焦点を置いている。

彼女の故郷への想いと夫や子供達への愛情、
そして砥部焼を通して知り合った方々への感謝。

それらが、きっと器に凝縮しているのだろう。

今度、作品にぜひ直接触れてみたいと思った。

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2011年8月14日 (日)

28kgの攻防

ついに、ジムで最重量のダンベルである28kgに到達した。

片手ずつに28kgのダンベルを持ち、ベンチに横たわって
ダンベルを持ち上げる。
いわゆる、ダンベルベンチプレスだ。
10回×2セット持ち上がって、初めて成功としている。

これまでも、調子のいい時には、持ち上がっていた。
しかし、いつもという訳には行かなかった。
26kgが標準ウエイトだった。

でも、ダイビングに行く前、一段階パワーアップしたくなった。
心の余裕というか、これだけ準備して来たぞと自分に
言い聞かせるためだったのかもしれない。

それ以来、ダイビング後も、そのまま28kgにチャレンジし
続けている。

まだ、腕がプルプル震えているが、とにかく成功している。
油断すると折れそうになる心を「絶対に諦めないぞ」という
心の声に支えられながら、何とか維持している。

このあと、ダンベルフライを14kg×2セット行っているが、
この組み合わせが、実に最高だ。
大胸筋が、一気に目覚める様子がよく分かる。

下半身に比べ、上半身のトレーニングは、モチベーションが
上がる。

今後も、日頃の心身のリフレッシュを、ジムで行って行こう。
疲れを癒すと共に、エネルギーも与えてくれる。
ジムとは、本当に不思議な場所だ。

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2011年8月13日 (土)

「世界経済地図」を読む

池上彰氏の近著である「世界経済地図」を読んだ。

池上氏の博学には、本当に頭が下がる思いがする。
各頁が、とても分かり易い地図で、図解されている。
と同時に、コンパクトな解説が付いている。

「関心のある方は、これきっかけに、どうぞ自分なり
に調べてみて下さい。」

そう語りかけて来るような、雰囲気が漂っていた。

確かに、どの項目も奥の深い内容ばかりだ。
だから、この一冊で本当の事が分かり得るはずもない。

池上氏も、現場への取材を欠かさないと仰っていた。
統計数値は、あくまでも参考だ。
裏に存在する多くのポイントが、隠されてしまっている。

これらのポイントに対し「なるほど」と腑に落ちなければ、
説明にも力が入らない。

池上氏の説明が分かり易いのは、2次情報だけでなく
出来るだけ1次情報に触れるようにしているからだろう。

とても手間が掛かる。
しかし、ジャーナリストとしての血が騒ぐのだろう。
単なる解説者とは、一線を引くところだ。

この現場主義は、ぜひ見習いたいものである。

分かった振りが、最も怖い。
とんでもない思い違いをしている可能性が、あるからだ。

「事件は現場で起こっている。会議室じゃない。」

織田裕二さんじゃないが、これを地で行きたい。

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2011年8月12日 (金)

適応と順応

適応と順応。

よく似ている言葉だが、その意味は正反対だ。

適応とは、状況変化に即応し、主体性を維持しながら自律的に
自らを変えていくこと。
順応とは、状況変化に流され、自らの役割・立場を考えること
なく、場当たり的な対応をしていくこと。

長い目で見た場合、両者を行う者の間に、大きな隔たりが
生じることは、火を見るより明らかだ。

さて、我が身を振返った場合、果たして適応の人生を送って
来ただろうか。

大きな流れを見た場合、順応の生き方をしていた時期もあった。
しかし、それが自分の本意ではないことも同時に認識していた。
では、その時期、順応の日々をどのように自分で受け止めていたか。

今思うと、次の適応に向けての準備の期間と捉えていたように思う。
言葉を変えると「自分に諦めなかった」と言えるかもしれない。

周りのせいにすることは簡単だ。
しかし、それから生み出されるものは何もない。
ならば、その期間をいかに自分にとって意味のある時間として
捉えるかが大事なところだ。

今の自分は、その時期に「諦めなかった自分」がいたから存在
してる。

では、これからの自分はどうだろうか。
本当に、適応の人生を送っているだろうか。
何かにチャレンジし、挑んでいるだろうか。

自分では、まだまだ不足していると感じている。

「あくなき挑戦」

この言葉を大事にして行きたい。

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2011年8月11日 (木)

小浜線での出来事

昨日、敦賀から舞鶴に至る小浜線に往復乗車した。
上中(かみなか)で仕事を行うためである。

2時間に1本しか走らない電車。
乗り損ねると、たいへんな事になる。

仕事後、駅の暑い待合室で待つこと30分。
1日の疲れが出て来て、足が若干振らつく状態となっていた。
研修中、イスには基本的に座らない。
これが3日続くと、さすがにくたびれる。

時間が来て、改札を通ろうとした、駅員さんに声を掛けられた。

「敦賀行きは、跨線橋を渡って反対側のホームへ行って下さい。」
「分かりました。」
「階段か、またはエレベータをお使い下さい。」

そう行って、私の後ろを指さした。
見ると、今まさにそのエレベータの扉が閉まろうとしている。

まあ、いいか。
階段で行けばいい。

そう思って、重たい足を階段の方へ向けた時、声がした。

「どうぞ、お乗り下さい。」

女性の声だった。
閉じかけた扉が開き、中年の方がこちらを見ている。

「ありがとうございます。」
と返事をし、エレベータに乗り込む私。

「あの階段、結構きついですからね。」

何という、温かい配慮だろう。
重たいバッグ2つを持つ私の後姿が、視野に入っていた
に違いない。

「袖擦り合うも多少の縁」

袖を擦り合った訳ではないが、日本人の心遣いを見た感じがした。
いろいろな出来事に、感謝の気持ちを忘れない。
今後も、心掛けたいと思う。

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2011年8月10日 (水)

おとなの焼き鯖寿し

久しぶりに福井にやって来た。

ここでの楽しみのひとつに、焼き鯖寿しがある。

仕事が終了し駅に夕刻到着すると、いつもすぐ
買い求めている。
しかし、あまり数を作っていないのか、売り切れている
ことが多い。

実は、今回も売り切れていた。
しかし、ここで経験がものを言う。

少し離れた所に、もう一店売っている店を知っている。
そこに行ってみると、あった。

しかし、いつものものとは違う品が置いてあった。

「「おとなの焼き鯖寿し」ですか。どこが違うのですか。」
「わさびが入っています。つーんと来ますよ。」
「へー、美味しそうですね。」

ということで、今回はこれを買ってみた。

次の目的地に着き、ホテルで落ち着いた所で、
さっそく夕食として頂いた。

想像していたよりは、マイルドな感じだった。
多少わさびが効いているかな程度だった。

しかし、焼き鯖のシンプルな味付けとマッチし
さっぱりとした食感を楽しめた。

この駅弁、番匠本店(ばんじょうほんてん)の商品だ。
焼き鯖以外に、越前かにめしも作っている。

この後も、数回訪れる予定のため、次回は
この越前かにめしを改めて食べたい。

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2011年8月 9日 (火)

70の手習い

「Iさん、黒帯が取れたよ。」
「えっ、空手でですか。」
「そう、10人組みだった。」
「えっ、10人に見られた?」
「違うよ、10人と次々に組み手をしたんだよ。」
「10人組み手ですか、凄いですね!」

ジムで、以前から時々話しをさせて頂いていたOさん
からロッカールームで声を掛けられた。

Oさんは、東京大学工学部の名誉教授。
確か、70歳代だったと思う。

2年位前だったが、サロンで空手の師匠の組み手を、
DVDで見せて頂いたことがある。

静と動、全くムダのない動き。
空手衣が擦れ合う時に発する音だけが、響いて来た
ことを思い出した。

「これが、我が流派の最高師範の技だ。」

その時の、目を細めて食い入るように見詰めていた
Oさんの顔が、印象的だった。

かなり本気と見たが、まさか黒帯を取るとは。

「大したものですね。拍手!」

思わず、拍手を送ってしまった。
照れ隠しのためか、深々と頭を下げるOさん。

これは、負けては居れない。

「したいと思ったときが、スタートライン」

心機一転、日々スタートラインに立って、新たな
明日を目指したい。

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2011年8月 8日 (月)

とろける「くりーむパン」

昨日から、イタリアオペラのレッスンが再始動となった。

2週間ぶりのレッスンなので、声が出るかなと若干不安な
面持ちで、最寄り駅の東小金井駅を降りた。

改札を出て、すぐホールが、目に入った。
ここで、いつも大概、展示即売会が開かれている。
しかし、まだ9時過ぎだったためか、何もセットされて
いなかった。

久しぶりのレッスンを無事終え、東小金井駅へ戻ったら
お店が開かれていた。
少し前、ここで「わらび餅」を買って食べたばかりだ。

その前は「ふかふかパン」等、よく考えたら結構買っていた。
ちょうどお昼になるため、ジムへ向う前に、ここで
昼食代わりに買い、駅のホームで食べていた。

駅のホームとは、ちょっと切ない気もする。
でも、行動食を移動途中で食べていると考えたら
心の整理もつく。

今回の逸品は、広島みはら港町から来た八天堂(はってん
どう)の、とろける「くりーむパン」だった。

「どれがお勧めですか。」
「やはり、カスタードですね。」
「もうひとつ上げるとすれば、どれですか。」
「個人的には、チョコレートが好きです。」

若い男性の店員さんが、ニコニコしながら答えてくれた。
種類としては、それ以外に、生クリーム、抹茶、小倉があった。

「では、カスタードとチョコレートを1個ずつ下さい。」

暑い中だったが、ホームのベンチで食べたらおいしかった。
冷やして食べるパンだったので、ことさら美味しかった。
言うならば、ケーキのようなパンだ。

これはいい。
8/16まで開催しているということなので、これを先生の
お中元にしたら、きっと喜んでもらえるだろう。

次回のレッスンは12時からなので、お店も開いているはずだ。
5種類×2個の、10個詰め合わせで買おう。

「毎日、空輸で広島から取り寄せています。」

店員さんの爽やかな笑顔が、改めて思い出された。

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2011年8月 7日 (日)

すき家の実力

先日、担当したある研修の冒頭で、そのグループ会社の代表が
行った講演を、受講者の皆様と共にお伺いした。

この不況下、着実に成長を遂げている、このグループの総師は
お手本にしたい企業として「すき家」を挙げられた。

「吉野家」に対抗し、外食で急成長したすき家は、今や吉野家を
はるかに引き離し、3000億円超の売上を誇っているという。

代表自ら、ランダムに両者のお店を訪れ、牛丼が出て来るまで
の時間を、ストップウォッチで図ったそうだ。
吉野家は40秒、すき家は32秒だったとのこと。

このグループは物流業のため、「早い」:迅速、「安い」:安価
「旨い」:正確には、ことさら敏感だったようだ。

先週の日曜日、妻が「おろしポン酢牛丼」を食べたいと言い出し、
計らずも次女と3人で、すき家に昼食を食べに行った。

久しぶりに行ったすき家。
そのメニューの多さに、改めて驚いた。

私は、新発売の「ひやし牛まぶし」を注文した。
「夏も1杯で2度おいしい」と言う通り、普通に食べるに加え、
冷やし汁をかけて2度味わった。
これで480円。

妻の「おろしポン酢牛丼」は380円。
次女が注文した「3種のチーズ牛丼」も380円。
3人合わせて、たったの1,280円。

全部、少しずつ食べさせてもらったが、実においしかった。
このメニューの豊富さと安さと味では、他社は敵わないだろう。
ちなみに、牛丼は、8/11までの限定で250円だった。

経営母体であるゼンショーの企業理念等は、以下のとおり。
【企業理念】
世界から飢餓と貧困を撲滅するため、「フード業世界一」を目指します。
【私たちの使命】
・世界中の人々に安全でおいしい食を手軽な価格で提供する。
・そのために、消費者の立場に立ち、安全性と品質にすべての責任を
  負い、食に関わる全プロセスを自ら企画・設計し、全地球規模の
  卓越したマス・マーチャンダイジング・システムをつくり運営する。

何と崇高な内容だろうか。
今後も、ゼンショーの活動から目が離せない。

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2011年8月 6日 (土)

次女が戻って来た!

7月末に、次女が自宅に戻って来た。
実家を出て、独立してから約3年。
結婚準備のために、賃貸マンションを引き払って来たのだ。

帰って来て、家の空気が華やかになったのは結構なことだ。、
しかし、ゴミの山と共に戻って来た。

部屋は、雑品で埋め尽くされている。
それだけでは足りず、私の別室まで荷物で占有されてしまった。

「M子、この荷物どうするの。」
「少しずつ片付けて行くから、しばらく場所を貸してね。」
「了解。」

返事をしたはが、これは全く期待薄だ。
家にいる期間は、結婚までの5ヵ月。
この間に、これらの荷物が片付くとはとても思えない。

でも、先日、部屋の前に大好きなカティバラのぬいぐるみが
ゴミ袋に入れられて置いてあった。
それも、大きいのから小さいのまで、数多く。

「卒業したということ?」
「えへへ。」

意図はよく分からないが、『整理とは捨てること』と
力説した効果が少しはあったようだ。

そう言えば、彼も「断捨離」が大事だと言っていた。

「断捨離」とは、ヨガの「断業」「捨行」「離行」という考え方を
応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てる
ことで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を
手に入れようという考え方とされている。

断:入ってくる要らない物を断つ(plan)
捨:家にずっとある要らない物を捨てる(do)
離:物への執着から離れる(see)

結婚は、人生の転機だ。
これを機会に、心機一転、新しい人生を彼と共に刻んで
行って欲しい。

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2011年8月 5日 (金)

間一髪で台風から離脱

昨日は、台風9号の影響で飛行機の欠航が相次ぎ、奄美からの
帰宅に往生した。

本来ならば、奄美発14:20の羽田空港への直行便に乗る予定だった。
しかし、朝から強風圏内に入ったため、「天候調査」が「欠航」になる
確率は高いと思った。

そこで、朝食後直ちにホテルをチェックアウトして、空港へ送って
頂き、現場で情報収集することにした。

さっそくカウンターへ出向き、相談してみた。

「直行便は運航されますか。」
「現在のところ、運航する予定でいます。」
「現段階で、私のこのチケットを他の便に変更することは可能ですか。」
「可能ですが、どのような変更をお考えですか。」

実は、ジャルパックで購入した格安のネットチケットだったので
運航予定にも関わらず変更可能か、若干不安だったのだ。
やはり、台風等の場合は、特別なようだ。

「では、鹿児島空港での乗り継ぎ便で、一番早い便に変更して下さい。」

その結果、奄美から鹿児島までの便については、キャンセル待ち13番目
というカードをもらい、待機することとなった。
その後、待つこと約1時間、10:30発の便に乗れることになった。

しかし、とてもラッキーなことに、鹿児島から羽田までは、直近で接続
する便に一席だけ空きがあり、それをゲットすることが出来た。
これは、助かった。

鹿児島空港で、のんびり昼食タイムを過ごし、13:35に出発した。
返って、空港で無線LANでネットにアクセスしたり、一仕事することが出来た。
ここまで来れば、もう大丈夫。

羽田からの帰宅途中にジムに寄り、旅の疲れを癒してから家路についた。

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2011年8月 3日 (水)

サンゴのランタンに想う

現在、今回の奄美ツアーの余韻を、ホテルのロビーで
楽しんでいる。

テーブルの上には、浜で採取したサンゴのかけらで
作ったランタンが、ろうそくの瞬きに合わせて
その陰影を我が身に映し出している。

今日、ダイビングのログつけの際、インストラクターの
Fさんが言った言葉が、耳に残っている。

「怒りを感じたとき、どのように対応していますか。」

その問い掛けに、まずはこのように答えた。

「深呼吸をして、気持ちを落ち着かせている。」

呼吸は、禅やヨガで重要視されているように、精神世界に
通じる唯一の道のりだ。

他の臓器は不随意神経に司られており、人の意思では
コントロールが出来ない。

しかし、生命の維持に直接関わる肺呼吸に関しては、
なぜかコントロールが効くようになっている。

これは、自分の心を自ら司ることが出来るように
神様が残しておいてくれたキーなのかも知れない。

物事には、全て2面性がある。
ものの捉え方や見方を変えれば、起こった事実に
対する受け止め方や行動が全く違ったものになる。

しかし、そのためには、「心の余裕」が必要となる。
それを生み出すものが、深呼吸だ。

危機的状況になればなるほど、この「心の余裕」が
重要となる。
ダイビングでも、それが求められるように。

「思考回路チェンジのキーは呼吸にあり」

呼吸で心を落ち着かせ、今後も環境適応して行きたい。

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奄美ダイビング満喫!

今日で、3日間にわたる奄美でのダイビングが終了した。
今回は6本潜ったが、どれも実に実り多いダイビングだった。

それぞれの地点で、印象に残った生き物達は、以下のとおり。

倉崎ビーチ:バラの花のような「ウミウシ」の卵
インオアシス:優雅に泳ぐ「マダラトビエイ」と「アオウミガメ」
ハナゴイ:ひときわ美しい「ユビエダハマサンゴ」
大仏サンゴ:怪しく光る「ウコンハネガイ」
山本スペシャル:愛称テツコの「マルミカイカムリモドキ」
バベル:なんと泳ぐウミウシ「ヒオドシユビウミウシ」

これら以外でも、ハブの20倍の毒を持つ「シマウミヘビ」と
出会ったり、卵を守る「ミツボシクロスズメダイ」から
突き攻撃を受けたりと、多彩な経験をした。

ウツボの対比も面白かった。
怖い顔をした「ドクウツボ」対ブルー地にイエローのおしゃれ
をした「ハナヒゲウツボ」
ウツボの世界にも、いろいろなやつがいる。

差し込んだ太陽の光で、キラキラと美しく輝く「キビナゴ」の群れ
サンゴと戯れるあどけない「クマノミ」のファミリー

大仏サンゴこと「コモンシコロサンゴ」の堂々たる雄姿
1年で3cmしか育たず、推定年齢400歳とのことだった。

それと対照的な「ガーデンイール(チンアナゴ)」
砂地から生えたように体をもたげ、流れに向かっている。

海の中は、まさに生命に満ち溢れている。
触れれば触れるほど、果てしない興味が沸いて来る。

今回も、インストラクターのFさんに、世話になりっ放しだった。
ダイビングボート船長のBさんにも、2日間同行して頂いた。
1日目と2日目は研修生のAさんと、そして3日目はフロントのMさん
と一緒に潜った。

仲間がいて、初めて味わえる別世界の素晴らしさ。
これからも、皆様にお世話になります。
どうぞ、よろしくお願い致します。

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神秘の星空

今夜は満天の星空だ。

21:00から始まった、ネイティブシー奄美の「星空観察」に
私も参加してみた。

昨年12月に初めて宿泊した際、参加したことがある。
しかし、今日は秘密兵器を持参しての参加だ。

秘密兵器の名は、「スターポケット」。
小さな筒のような形をしており、緯度と月と時を合わせ、
方位に従って覗くと、星座や星ぼしの名を知ることが出来る。

ホテルのスタッフであるBさんの案内で、星空観察が
始まった。

さっそくスターポケットを覗きながら、Bさんの説明と
星座表の照合を試みた。

しかし、間もなくして、それが余り意味のないことである
ことが、判明した。

満天の星空は、言葉を失う位美しい。
その美しさを、スターポケットで知ることは到底不可能だ。

今夜は、銀河をくっきりと臨むことが出来た。
その上、目が慣れて来るに従い、かなりの数の星を肉眼で
確認することが出来た。

Bさんの説明では、ペルセウス座流星群を数多く観察出来る
時期が近づいて来ているため、今日でも待っていると、
流れ星が見れるということだった。

しばらく皆で待っていると、星が「流れ」た。
さらに待っていると、次々と「流れ」て行く。
まさに天体ショーだった。

一定の速度で動いて行く星もあった。
それは、人工衛星。

改めて、宇宙の美しさと広がりを感じさせてくれた
星空観察だった。

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2011年8月 2日 (火)

やっと出会えたマダラトビエイ

インストラクターのFさんが、私の肩を叩き、後方を指差した。

振返って見ると、少し離れた所に、それはいた。
マダラトビエイが。

体と一体となった左右の大きな胸ヒレを優雅に動かし泳ぐ姿は、
まるで何かを舞っているような印象を受けた。
静かに静かに、ゆっくりと泳いでいる。

Fさんに手を支えてもらいながら、しばらくエイと並行しながら
泳いだ。

そのうち、我々の存在に気づき、体を反転させて去って行った。

その間、2~3分だっただろうか。
しかし、体感では、とても長く感じた。

まさに、待ち焦がれた瞬間だったのだ。
目を凝らし続け、一瞬の積み重ねを、まぶたに焼き付けた。

後で分かったことだが、この間に、一気に空気を使ってしまった。
普通は「息を凝らす」と言う。

しかし、私の場合は逆に、脳がその記憶を永久に留めるため、
余分に酸素を必要としたようだ。

幸運は、その後も続いた。

何と、帰り際に、アオウミガメにも出会ったのだ。
さんごの陰で休んでいたが、我々の姿を見て、そこを後にし
ゆっくりと泳ぎ去って行った。

今回出会いたかった、マダラトビエイとアオウミガメ。
計らずも、その両方と一気に出会うことが出来た。

こうなると、ますます欲求がエスカレートする。
次は、イルカとクジラに出会いたいな。

その時を待ちながら、奄美でのダイビングを、引き続き
楽しみたい。

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太陽が顔を出した!

奄美での2日目の朝。
いつもどおり、5時には目が醒めてしまった。

外を見ると、まだ薄暗い。
そして、無音の状態だ。
時々、虫の鳴く声が聞こえて来る程度。

最高にリラックスする時間。
頭が、ほとんどアイドリング状態になっている。
まあ、これでいいのかも知れない。

しばらくベッドに横になったり、ソファーに座ったり
していたが、急に思い立って庭に出てみた。

ホテルが東に向う岬の突端に立っており、その先っぽ
の部分が、三角形の庭になっている。

意図してその庭に行った訳ではない。
星空観察やオペラの練習で使ったことがありなじみが
あったため、自然と足がそこへ向かったのだ。

しかし、これが幸いした。
ちょうど、太陽が山の稜線から昇って来るところだった。
時間は、6時少し前。

ご来光を、計らずも拝むこととなった。

全ての恵みを育む太陽の光。
古代の方々が、太陽を神として信仰するのも頷ける。

気がつくと、2階のバルコニーに1人、同じ庭にもう1人
日の出を見に来ている方がいた。

軽く会釈をして、朝の挨拶をし合う。
同じような感傷に、浸られていたのかも知れない。

今日もまた、素晴らしい1日が始まった。
ゆっくり、のんびりと、奄美の夏を満喫したい。

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私専用の無線LAN

ネイティブシー奄美が、遂に無線LAN対応となった。

昨年12月に初めて宿泊してから、今回で5回目の訪問となる。
その間、部屋を無線LAN対応して頂くよう、アンケートに
書き続けて来た経緯がある。

そのお願いが、今回実った。

それも、部屋だけではない。
ラウンジもレストランも、全館どこへ行ってもつながる。

前回5月に宿泊した際は、光回線となり速度が著しく上がった。
ただし、フロントにパソコンを持参し、回線をお借りする
しかなかったのだ。

これで、思う存分書き物をすることが出来る。
ブログも、メールも、メモも、仕事も。

どこへ行っても、仕事から「逃れる」ことは出来ない。
否、どこへ行っても、仕事を「楽しむ」こととしたい。

充実した時間を持つことは、有限の人生にとって
掛け替えのない要件だ。

パソコンとネットは、その充実度をアップしてくれる。

「仕事」からヒントを得て、次にチャレンジする「遊び」を決め、
チャレンジした遊びから、大事な事柄を学び取る。

それらに役立てるため、情報を得たり、発想を広げたり
内容を整理するのに、パソコンとネットは欠かせない
ツールとなるのだ。

まさに、24時間営業。
これでいい。

ネイティブシー奄美は、その想いに応えてくれた。
有難い限りである。

今後も、出来るだけお伺いしたいものだ。

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2011年8月 1日 (月)

久しぶりのビーチダイビング

帰って来たぞ、奄美の海へ。

5月に訪れて以来だから、丸々2ヶ月ぶりの奄美だ。

美しい景色と、うまい空気。
そして、私を迎えてくれるネイティブシー奄美のスタッフの皆さん。
どれもが素晴らしく、かつ心和むものばかりだ。

今回は、ダイビング三昧しようと決めて来た。
また、これまでと違い、さらに充実したダイビングとするため、
いろいろな小道具を持参した。

ラッシュガード
ライト
指示棒
ベル
ルーペ

これまでのダイビングで、あれば便利だろうなと思った
ものばかりだ。

しかし、問題は使いこなせるかだ。
ここは焦らずに、使用できれば使う程度で考えた方が無難だ。
まずは、さらに海に慣れることの方を優先させたい。

今回の初回ダイビングは、倉崎海岸で行った。
インストラクターは、いつもお世話になっているFさん。
いつも通り、楽しくかつ気働きの利いたガイドは、絶品だ。

そして、在学中の専門学校の研修の一環として、東京から
来られたAさんにも、サブインストラクターとして同行して
頂いた。

お二人が最後に見せてくれたバブルリングの競演は、
とても興味深いものだった。

海底に仰向けになって、レギュレータから口を離し、
海面に向かってゆっくり息を吐き、空気のリングを作るのだ。
リングの中にリングを作るという高等技も、ご披露頂いた。

海はもちろん素敵だったが、お二人の心遣いが有難かった。

明日は、どんな世界が待っているのだろう。
暗くなった外を見ながら、心静かに明日を想った。

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100円されど100円

身の回りで必要な小物が出て来たら、まず100円ショップで
探すようにしている。

先日も、ダイビングで使用するルーペとソフトケースを
見に行った。

近所に2箇所、それと赤羽に大型店があるので、合計3店に
足を向けた。
同じチェーン店でも、品揃えが若干違うためだ。

ルーペは、3種類あった。

迷ったが、結局、直径7.5cmの2倍のレンズと直径5cmの3倍
のレンズの2つを買った。
組み合わせれば、5倍となる。
安いので、2つ買うのにも抵抗がない。
万が一深い海底に落としてしまっても、拾う必要もないだろう。

ソフトケースは、以前買ったものを探したが見つからなかった。

在庫がなくなったら、それで売り切れ御免が原則だからだ。
3店回り、ニーズに近いケースをいくつか買った。
後は、使用方法で応用を効かせればよい。

100円ショップで買い物をするコツは、これはいいと思ったら
少し余分に買っておくことだと思う。

私の場合、普段はこのような買い方は決してしない。
しかし、2度と同じものが手に入るとは限らないこともある。
そして、後でやはり不要と分かった場合は、捨てればいいだけの
ことだ。

便利に使いつつも、あるところでは割り切る。

この後も、100円ショップに注目して行きたい。

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マオリ カービング「成長と調和」

2004年の秋に、中小企業診断協会東京支部の国際ツアーに参加して、
オーストラリアとニュージーランドへ行ったことがある。

その時、ニュージーランドで自分用の首飾りを購入して来たが、
飾ることもなく、そのままにしてあった。

買って来た首飾りは、マオリ族のボーンカービングだ。
ボーンというように、牛の骨で出来ている。

2つ手に入れて来たが、特に気に入っているのは、「KORU」という方だ。
意味は、「新しい始まり/成長/調和」。
サークル/スパイラルとなっていた。

なぜ今ということだが、明日から奄美に行くに際し、少しカッコを
付けたくなったのだ。

しかし、朝改めて取り出してみると、問題が発覚した。
紐が細い革で出来ていたのだが、長過ぎる。
短くするにも、素朴な作りなので、アジャスターなど付いていない。

これは参った。
このままでは、まさに宝の持ち腐れだ。

ということで、午後、東急ハンズへアジャスターを購入すべくさっそく
出掛けて来た。

店員さんに、まず相談してみたが、しっくり来るアジャスターがなかった。
どうしようと考えながら、隣のレザークラフトコーナーを歩いていた時、
あるものが目に止まった。

ベゼルコンチョだ。
コンチョ(concho)とは金属製の「飾りボタン」のこと。
財布や鞄、洋服のボタンやアクセサリーの部品として売られている。

細い革紐を、ロープエッジスター型に巻き付け、端をフロレンティナに
結び付けて固定すれば、何とかなりそうだ。

さっそく購入し、休憩コーナーで、持参していた「KORU」の革紐に
装着して見た。

「うん、なかなかの出来栄えだ。」

新しい製品と、見間違えるばかりの斬新な首飾りが出来上がった。
まさに、「新しい始まり/成長/調和」だ。

これを胸に掲げ、大いに奄美の海と戯れて来たい。

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