鯛焼きのプレゼント
出張先の福井での夕刻の出来事。
「鯛焼きを下さい。」
「こし餡しか残っていませんが。」
「それで結構です。1個下さい。」
渡された袋を受け取ったら、ずっしり思い。
中を見たら、3個入っていた。
「あの、1個でいいのですが。」
「もう閉店ですので差し上げます。召し上がって下さい。」
嬉しいような悲しいような複雑な心境。
本来は喜ぶべきだろうが、体を絞る観点から見れば拷問だ。
好きなだけに、我慢が要求される。
「それは、どうもありがとうございます。」
出張の度に、夕食のデザート代わりに買いに行っているため
顔を覚えて頂いたのかも知れない。
しかし、3個を一度の食べると、これは食べ過ぎた。
必ず体脂肪率が上がる。
しかし、せっかくアツアツを頂いたのだから、1個だけと
言うのも忍びない。
結局、中を取って2個を食べた。
鯛焼きのこし餡は初めてだったが、これはこれでマイルドな
味わいだった。
後1個は、翌日の朝食べることにしよう。
これで、翌朝起きるのが楽しみになった。
ささやかな「喜び」かも知れないが、この小さな「喜び」の
蓄積が大事なのだ。
豊かな心を養ってくれる。
今度は、お礼に特製お好み焼きを注文することにしよう。
お店も併設しているので、また楽しい話しが聞けるかも知れない。
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