退職して充電する?
先日の朝、私が卒業した会社の同僚から、一斉メールが届いた。
「9月末で退職することになりました。しばらくは充電したいと
思います。」
この充電するという言葉、サラリーマンがよく退職時に使う言葉だ。
しかし、私はどうもこの言葉が好きになれない。
退職時に使う点に、特に違和感を感じる。
なぜ、充電が必要なのか。
仕事を通して、経験や能力をしっかり身に付け、充電し続けて来た
のではなかったのか。
退職したと同時に、世のため人のため、今こそ放電して尽くして
頂きたいと思うのだが。
しかし、普通はこうは思わないようだ。
会社のため、脇目も振らず自分を犠牲にして尽くして来たのだから、
これまでの束縛から解放された今、少しゆっくりさせてよ。
このような声が聞こえて来るようである。
気持ちは分かるが、もしこのようなサラリーマン時代を送って来た
とすれば、考えが少し足りなかったと言わざるを得ない。
何のために仕事するのか。
その仕事に、自分なりにどういう意義を感じて来たのか。
その中で、自分をどう活かそうとしたのか。
一生のスパンで、自分自身をどう捉えて来たのか。
自分の人生を、どう設計しているのか。
これから考えるのでは、少々遅過ぎる。
在職中の身分が安定している時こそが、チャンスなのである。
時間がなかったと言うのは、単に時間管理が出来ていなかっただけだ。
賞味期限が切れない内に、自分の生き方をぜひ考えて欲しい。
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