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2011年10月31日 (月)

オペラ独唱とスイミングの共通点

オペラを独唱することと、伸びのあるスイミングをする間に
共通点があることを発見した。

それは、「力を抜く」こと。

オペラは、基本を守りながら、テンポを早めたり遅くしたりして
歌う段階まで来た。

しかし、そうすると気負いからか、体や喉に力が入ってしまう。
喉に頼ると、伸びやかな歌声は期待出来ない。

一方、クロールも早く泳ごうと、かく手に力を込めると、
かえって1ストローク当たりの距離が伸びなくなる。
不思議なものだ。

しかし、この「力を抜く」という行為。
頭で分かっていても、なかなか実行することが難しい。
意識の世界と繋がっているからだろう。

「意識の無意識化」

ここまで来て、初めて本当の意味での脱力状態になれるのでは
ないだろうか。

こう考えると、何を行うにも、全てこの捉え方が効いて来る事が分かる。

自分の想いを、自然な形で表現する。
より素直に、より深く、より広がりを持って。

力が入るのは、どこかに自分をよく見せようとする打算が
働くからかも知れない。
そこには、計算して動こうとする浅はかさが見え隠れする。

では、どうすれば、この無我の境地に到ることが出来るのか。

やはり、ここは、凡人にとっては練習しかないように思う。
邪心を捨てるには、修練に熱中して励むしかない。

天空に響き渡るイタリアオペラの歌声
水中で、ゆっくりとしなやかに伸び進む肢体

まだ味わったことのない世界に向け、チャレンジを続けたい。

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