オペラ独唱とスイミングの共通点
オペラを独唱することと、伸びのあるスイミングをする間に
共通点があることを発見した。
それは、「力を抜く」こと。
オペラは、基本を守りながら、テンポを早めたり遅くしたりして
歌う段階まで来た。
しかし、そうすると気負いからか、体や喉に力が入ってしまう。
喉に頼ると、伸びやかな歌声は期待出来ない。
一方、クロールも早く泳ごうと、かく手に力を込めると、
かえって1ストローク当たりの距離が伸びなくなる。
不思議なものだ。
しかし、この「力を抜く」という行為。
頭で分かっていても、なかなか実行することが難しい。
意識の世界と繋がっているからだろう。
「意識の無意識化」
ここまで来て、初めて本当の意味での脱力状態になれるのでは
ないだろうか。
こう考えると、何を行うにも、全てこの捉え方が効いて来る事が分かる。
自分の想いを、自然な形で表現する。
より素直に、より深く、より広がりを持って。
力が入るのは、どこかに自分をよく見せようとする打算が
働くからかも知れない。
そこには、計算して動こうとする浅はかさが見え隠れする。
では、どうすれば、この無我の境地に到ることが出来るのか。
やはり、ここは、凡人にとっては練習しかないように思う。
邪心を捨てるには、修練に熱中して励むしかない。
天空に響き渡るイタリアオペラの歌声
水中で、ゆっくりとしなやかに伸び進む肢体
まだ味わったことのない世界に向け、チャレンジを続けたい。
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