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2011年11月27日 (日)

「何も与えない農法」

日経ビジネスの「有訓無訓」に、リンゴ農家の木村秋則氏の
談話が掲載された。

今や有名人となった木村氏。

数年前に、著書を読ませて頂いた。
出演されたテレビも、視聴させて頂いた。

そして、今回の記事。

話しをお伺いする度に、気づかされる事がある。

木村氏は、リンゴを自然の生活に戻した。
いや、正確に言うと、リンゴの木を取り巻く生態系を
本来の自然の状態に戻した。

行った事はそれだけ。

その結果、どうなったか。

8年の時を経て、リンゴは本来の実を実らせた。
その味は、今、「奇跡のリンゴ」と称されている。

我々人間に置き換えて考えて見ると、どうなるだろうか。

都会の生活に毒され、本来の人間の営みから離れた生活をしている我々。
その自分を、本来の生活に戻す。
私の場合は、それが奄美での生活だ。

無農薬で栽培された、採れたての野菜を食べる。
新鮮な空気を、肺一杯に吸い込む。
そして、母なる海で生命の息吹に触れる。

その結果、どうなったか。

不思議な程、体調が良くなる。
体組成計の数字は、実に正直だ。

自然に戻る事が、いかに大切か。
ずっとは無理にしても、自分で意識して自然に触れる機会を
少しでも作るように心掛けたい。

木村氏は、「何も与えない」のではなく、一番大事なものを与えたのだと思う。
私も周りに、一番大事なものを提供して行きたいと思う。

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