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2011年11月28日 (月)

ソプラノリサイタルの夕べ

先日、生まれて初めて、オペラのリサイタルに行って来た。

歌い手は、ソプラノ歌手の阿久津麻美さん。
ピアノの伴奏は、何と「ウイーンの三羽烏」と呼ばれている
イェルク・デームス氏。

阿久津麻美さんは、私のイタリアオペラの先生である
Mさんの学びの友である。

優しい伴奏に、優しさに満ち溢れた歌声。
聴いていると、オーストリアの緑豊かな森々を連想し
清廉で透き通った空気が、肌を撫でて行く感覚に襲われた。

そう阿久津さんは、ドイツオペラの歌手なのだ。
もっとも、言葉はドイツ語だが、曲想はオーストリアそのもの。

声を張り上げて歌い上げるスタイルとは、一味違う。
むしろ、味わいながら、語り掛けて来る柔らかな感じ。
ピアニッシモの部分の表現が、絶妙だった。

体の動きを見ていると、インナーマッスルの細かい筋肉を、
バランスよく使っているように思った。
これは、余程の修練を積まないと実現出来ない技だろう。

気をてらう事なく、自分の世界の中で、伸びやかに歌う姿。
まさに、私が目指したい姿がそこにあった。

とても、いい勉強になった。
やはり、本物に直接触れる事は大切だ。
真理の伝わって来るレベルが違う。

今後の歌い方、人との接し方、さらに生き方にまで、
参考にさせて頂きたいと思う。

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