これも行ける!十万石まんじゅう
熊谷駅で、またしても素晴らしいお饅頭と出会った。
それは、仕事の帰りに、何かに引き付けられるように
ギフトショップに入った時だった。
「ここに、絶対おいしいものがある。」
確信めいたものを感じながら、獲物を狙う鷹のように
ゆっくりと歩みを進めた。
少し先に、白い楕円形のお饅頭を見つけた。
それが、「十万石まんじゅう」だった。
さっそく試食させてもらった。
きめの細かいこし餡と、もっちりした皮のバランスが絶妙。
店頭の説明を読むと、皮は新潟県産コシヒカリと最高級の
つくね芋を使用しているとあった。
「これ、美味しいですね。」
「ありがとうございます。当店の看板商品です。」
気の良さそうな女性老店員さんが、満足そうに応えてくれた。
きっと長い間、この商品を愛情を持って売って来られたのだろう。
そういう想いが、ほのぼのと伝わって来た。
「からだを絞っているので、1個だけ頂けますか。」
「結構ですとも、はいどうぞ。」
1個を、大事そうに両手で掲げて手渡してくれた。
まさに、商品を売るのではなく、お分けするという感じだった。
これが、日本の商売の本来の姿なのかも知れない。
そんな事を、ふと思った。
しかし、それにしても最近、お饅頭に対する嗅覚が研ぎ
澄まされて来たようだ。
近づくと、何となく存在を感じるのである。
我ながら、ちょっと恐ろしくなる気分。
今後も、まだ見ぬお饅頭との出会いを楽しみに、出張の旅を
続けたい。
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