一子相伝の味、ここに極めり
先日、東京駅の中央地下通路を、丸の内側から八重洲側へ
抜けている時、それと出会った。
「山田屋まんじゅう」のおまんじゅう。
商品名はない。
なぜならば、たった1種類しか作っていないからだ。
敢えて言うと、山田屋まんじゅうと言う事になる。
少し時間があったので、軒を連ねる店々を回ってみた。
これも、見聞を広めるための大事な行動だ。
試食出来るものは、試食をさせてもらった。
中には、わざわざ炙って出して頂いた芋きんつばもあった。
これも美味しかった。
しかし、今回の軍配は、山田屋まんじゅうに上がった。
「上品なお味ですね。」
「はい、ありがとうございます。」
感じのいい女性の店員さんが、丁寧に応えてくれた。
このお店、創業が明治維新の前年の慶応3年とのこと。
以来140年間、1種類だけのおまんじゅうを作り続けている。
これは凄いことだ。
北海道十勝産の小豆を練り上げ、こし餡としている。
それが白い薄皮に包まれている。
しかし、皮が薄いため、中の餡子が透けて見える。
ほどよい甘さで、後味の良い味だ。
小振りなので、茶菓子にも最適だろう。
「日持ちはどれ位ですか。」
「通常品で7日、密封包装品で20日です。」
日持ちは十分。
これでまた、幸せのお裾分けの品が揃った。
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