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2011年11月 6日 (日)

一子相伝の味、ここに極めり

先日、東京駅の中央地下通路を、丸の内側から八重洲側へ
抜けている時、それと出会った。

「山田屋まんじゅう」のおまんじゅう。

商品名はない。

なぜならば、たった1種類しか作っていないからだ。
敢えて言うと、山田屋まんじゅうと言う事になる。

少し時間があったので、軒を連ねる店々を回ってみた。
これも、見聞を広めるための大事な行動だ。

試食出来るものは、試食をさせてもらった。
中には、わざわざ炙って出して頂いた芋きんつばもあった。
これも美味しかった。

しかし、今回の軍配は、山田屋まんじゅうに上がった。

「上品なお味ですね。」
「はい、ありがとうございます。」

感じのいい女性の店員さんが、丁寧に応えてくれた。

このお店、創業が明治維新の前年の慶応3年とのこと。
以来140年間、1種類だけのおまんじゅうを作り続けている。
これは凄いことだ。

北海道十勝産の小豆を練り上げ、こし餡としている。
それが白い薄皮に包まれている。
しかし、皮が薄いため、中の餡子が透けて見える。

ほどよい甘さで、後味の良い味だ。
小振りなので、茶菓子にも最適だろう。

「日持ちはどれ位ですか。」
「通常品で7日、密封包装品で20日です。」

日持ちは十分。
これでまた、幸せのお裾分けの品が揃った。

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