« オペラ独唱とスイミングの共通点 | トップページ | 12色のタンクトップ »

2011年11月 1日 (火)

「勝負哲学」のその後

岡田武史監督と羽生善治棋士の対談を記した「勝負哲学」。

その後、全編を読み終えた。

前半に引き続き、後半もいろいろと参考になる話しが数多くあった。
ある時は「そのとおり」と思い、ある時は「なるほど」と合点しながら読んだ。

今回、印象に残った言葉は、以下のとおり。

「プレッシャーは、重力でありながら揚力みたいな役割も果たしている。」
「途中にいるから中ぶらりん、底まで落ちて地に足が着けばほんとうに
落ち着く。」(相田みつを)
「決断というのは足し算ではない。余分なものをそぎ落とす作業です。」

「メンタルコントロールに大切なのは、「切り替える」ことだと思います。」
「精神の安定に重要なのは生活なんです。メンタルコントロールには
ふつうの生活が何より大事なんです。」

「私もいま、「野生」の必要性をすごく感じているんです。」
「いちばんいいのは、大自然の中で自らの限界を感じながらも、
その中で非日常を乗り越えて達成感を得ることなんです。」

「指導の本質は、教えるのではなく、引き出すことにあります。」
「選手自身に気づかせる間接的なアプローチが彼らの自主性の扉を
開ける秘密の鍵となりました。」

「私がひとつ心掛けたのは、「緊張感のあるコーチング」です。」
「一線を絶対に譲らないんです。」

「人を育てるのは人じゃありません。環境です。」
「その環境を作ってやるのが指導者の役目であり、コーチングの
真髄じゃないでしょうか。」

「集中力の継続には、リズムが大切なんだと思います。」
「集中しなくていい時間には徹底して集中しない。そのことについては
何も考えない時間を作るようにするのです。」

「極限の集中力が無心の状態を生み出して限界以上のパフォーマンス
を可能にする。」(ゾーンに関して)

「闘争心は不要なんじゃなくて、制御された闘争心が必要だということ
ですね。」
「そのとおりです。「冷えた情熱」というか「熱い冷静さ」みたいなものです。」

「細胞は独立しており、連携しながら自主的な活動を営んでいる。
社会も同じ。」
「フェアプレーとお人好しは違います。」

全てが、経験によって裏付けられた珠玉の言葉だ。
しっかり味わって行きたい。

|

« オペラ独唱とスイミングの共通点 | トップページ | 12色のタンクトップ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「勝負哲学」のその後:

« オペラ独唱とスイミングの共通点 | トップページ | 12色のタンクトップ »