暁に歌う
今回で、10回目の奄美訪問。
延べダイビング本数が、49本になった。
来る度に行っている事がある。
それは、「暁に歌う」という事。
夜明けの少し前にホテルの庭に出て、昇って来る太陽に向かって
イタリアオペラを歌うのだ。
その時々で、太陽はいろいろな顔を見せる。
晴れた顔、曇った顔、雲に隠れて顔を見せない時もある。
しかし、確実に当たりは明るくなって行く。
その幸せを感じながら、イタリアオペラを歌うのだ。
朝一番の起き抜けなので、声はなかなか出ない。
でも、大きな気持ちで曲の中に入って行くのは、
何とも気持ちがいい。
ジムで鍛えた体で、思いっきり新鮮な空気を吸う。
勉強したイタリア語で歌詞の文脈を解釈しながら、
海に向かって、これから始まるダイビングを想い
歌い上げるのだ。
イタリアオペラの歌詞は、惚れた腫れたが多い。
相手はもちろん異姓という事になるが、私の場合は
それを自然に置き換えている。
天気は、人間の力ではどうにもならない。
しかし、海はいつでも我々を迎え入れてくれる。
時には優しく、時には荒々しく。
そこは生命に満ち溢れ、母親の胎内に抱かれるよう。
全ては、自然のなせる技。
これからも、感謝の気持ちを込めて、太陽に向かって、
海に向かって、イタリアオペラを歌って行きたい。
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