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2011年12月27日 (火)

山本五十六の場合

映画の「山本五十六」を、初日のレイトショーで見て来た。

役所広司が主演を演じていた。
まず、ここまで渋い演技が出来るようになっていた事に驚いた。

山本元帥に会った事はないが、多分、このようないぶし銀の輝きを
持った深い味わいのある方だったに違いない。

自分に厳しく、他者には優しい。
しかし、主張すべき事は、堂々と主張する。
そして、一旦組織で決まった事は、知恵の限りを尽くして実行して行く。

「惻隠(そくいん)の人」

山本元帥を一言で表すと、まさにこの表現が相応しいと思う。
惻隠とは、人をあわれんだり思いやる事を言う。

戦争最中の出来事なので、人物評価としては2分されている所が
ある事も承知してる。

しかし、大事な事は、歴史上の史実を忠実に追う事ではなく、
その行動や言動から、何を学び取るかという事だろう。

現代の世に生まれていれば、どのように振舞っただろう。

政治にも興味があったという事のようだ。
ならば、平和な今では、政治家になって日本を変えていく力となって
いてくれたかも知れない。

しかし、いくら英雄待望論を唱えても、英雄が出難い複雑な世の中に
なっているのも事実である。

ここは、我々1人ひとりがそれぞれの持ち場で「惻隠の情」を持ち、
自分の使命を達成する事が大事なように思う。

でも、そうかと言って大それた事を考える必要はない。
何が人々の役に立つか真剣に考え、それを実行するだけでよい。
小さな力が集まり、ある時飛躍的に大きな力に変化する。

「信念を持って、前に進む。」

この大事さを、今回の映画から学んだ。

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