マスクの功罪
最近、マスクを常用している方を見掛ける事が多くなった。
街中や電車、そして研修会場でも。
先日行った研修でも、そのような若者がいた。
「風邪を引いていらっしゃるのですか。」
「いいえ、予防のためです。」
「では、表情が分からないので、今は取って頂けますか。」
グループ演習を進める際、最初からずうとマスクをしていた
青年に近寄って、このように声を掛けた事がある。
「ああ、久しぶりに君の顔を見たよ。」
隣に座っていた同期の若者が、こう答えていた。
確かにマスクで予防する事は大切かも知れない。
しかし、マスクをしっ放しと言うのは、少々問題とも思う。
表情が読み取れない。
表情も、大事なコミュニケーションの一環である。
意思の疎通の妨げになる一面がある。
この辺のバランスを取る感覚が、大事な所だ。
逆に、マスクで故意に自分を「隠して」いる面があるとすると
これは、確信犯として再度自分のあり方を見直す必要がある。
部屋の中でも、常時サングラスをしている状況と共通して
いる部分がある。
自分が周りからどう見られているかの意識が弱いのかも
知れない。
または、自分に自信がないのか。
イタリアでは、風邪を少々引いても、マスクをする人は
いないと言う。
国民性の違いかも知れないが、自己表現が損なわれる事を
多分避けているのだろう。
「過ぎたるは及ばざるか如し」
いろいろな観点から、自分の行動を見詰め直して欲しい。
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