駆け巡るマゼラン銀河
南半球に輝く、マゼラン銀河。
アンドロメダ銀河と共に、よくSFに登場するお馴染みの銀河だ。
昨日、仕事に疲れてテレビを付けたら、NHKEテレで
ちょうど「コズミックフロント」が始まる所だった。
テーマは、「マゼラン雲の正体を探れ」。
マゼラン銀河は、我が銀河系に最も近い銀河だ。
長い間、銀河系を周回する衛星銀河と言われていた。
それが、最新の研究で、そうではない事が判明したとの事。
マゼラン銀河は、夜空に輝く大きさが、実は満月20個分という
巨大な天体。
人類は100年以上にわたって、マゼラン銀河の正体を追い続けて来た。
番組は、南半球に設置された巨大望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡での
観測結果を克明に追っていた。
その結果分かったことは、マゼラン銀河は宇宙の彼方からやって
来て、銀河系を掠めて、再び宇宙の彼方に飛び去るであろうと
いう銀河であると言う事。
拭き流した長いガス状の帯の方向性とマゼラン銀河の移動速度を
計算した結果分かった。
凄いものだ。
そして、もうひとつ。
最新技術により、マゼラン銀河の星々の1粒1粒まで鮮明に捉える事が
出来るようになった結果、遙か130億年前の宇宙誕生まもない時代の
姿を残している事も分かった。
まさに、神秘に満ちた銀河だったのだ。
広大な宇宙に展開する、悠久な時間をたたえた一大ドラマ。
時空の果てに想いを馳せると、我が存在の奇跡を感じる。
「宇宙は生きている」
人間の英知を、遥かに超えた宇宙。
しかし、我々もその宇宙の一部だ。
いつかまた宇宙に戻る日まで、貴重な生命の火を燃やし続けたい。
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