デメル至高の味
かなり前になるが、今年のバレンタインデーに、イタリアオペラの
先生であるMさんから、デメルのチョコレートを頂いた。
デメルとは、お菓子の都ウィーンが誇る老舗お菓子メーカー。
王宮御用達菓子司としての栄誉と伝統を持って菓子づくりを継承して来た。
「デメルを訪れずしてウィーンを語るなかれ」
この言葉の中に、自信を伺わせる。
味はもちろんだが、そのパッケージがまた素晴らしい。
神聖ローマ帝国を統治したハプスブルブ家の紋章がブランドマークと
なっている。
まさに、宝石箱にしてもいい。
私のは、しっかりとした円形状の筒で出来ていた。
という事で、先日長女が来た時に、声を掛けて見た。
「どう、きれいな箱でしょ。宝石箱にいいかも。」
「そうね、ちょうど手頃なのが欲しかった。もらっていい。」
「もちろん。」
捨てずに置いておいてよかった。
大抵は、すぐ処分してしまうが、これはその気にならなかった。
洗練されたデザインは、長い年月を掛けて磨かれて来た
ものなのだろう。
「パッケージにも命が宿る」
職人の技、ここに極めり。
歴史を超えてきたものを、今後もいろいろな形で
味わって行きたい。
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