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2012年5月28日 (月)

岡田武史監督ここにあり

先週放映されたNHK総合の「プロフェッショナル仕事の流儀」は、
サッカーワールドカップ元日本代表監督の岡田武史氏だった。

現在、中国に渡り、中国スーパーリーグ「杭州緑城」の監督に
就いている。

Jリーグやヨーロッパからの要請を断り、敢えて中国の発展
途上のチームを選んだ。

如何にも、岡田監督らしい。
あくまでも、草の根のチャレンジャーなのだ。

悩みながらも、親身になって選手と向き合う姿が、そのまま
テレビに映し出されていた。
正直な方だ。

岡田監督は、選手の自主性を重んじる。
細かい指示は出さない。
それは、選手が「自ら考え動く」事が大事と思っているから。

そうしないと、監督の器以上にチームが育たない。
実戦となると、想定外の出来事が起こる。
それらに臨機応変に対応するためには、「自ら考え動く」が不可欠。

それも、個人のレベルだけでなくチームのレベルにおいても。
チーム全体が、一つの生命体になる必要がある。
生命は、自ら動き自ら発達する事で輝きを増す。

これを狙っているのだ。
岡田監督は、理想のチームを「生物的組織」と呼んでいた。

でも、これは容易な事ではない。
選手に、根気よく気づきを促して行く。
人を育てる事は、実に忍耐を求められる。

「世界中の有名な指導者に何か共通項があると思うけれど、
それは、その現場に真剣に向き合い必死になっている事。
ダメなら仕方がないと腹を括っている事。
ノウハウの共通項なんてないんじゃないかと思う。」

まさに、本質を突いた深い見識だと思った。

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