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2012年5月16日 (水)

雲上在天

「雲上在天」という言葉と出会った。

それは、先日放映されたNHK総合「アスリートの魂」の中での事。
主人公の斉藤隆選手が、この言葉を筆で書いていた。

現在、ダイヤモンドバックスで、苦節を重ねながら活躍している。

聞けば42歳で、大リーグ中、三番目の年長者との事。
投手という身の上で、老いと戦いながら、今だに時速150kmを
超えるストレートを投げている。

その歴史は、怪我との戦いだったようだ。
しかし、その状況下でも、現状に甘えないよう球団との契約は
敢えて1年契約に拘っているとの事。

そこまで追い込むかと言う思いを持った。
しかも、単身赴任でアメリカに来ている。
奥様と3人の子供は、日本で暮らしている。

「いつも、雲の上にいる神様が見てくれている。」

そう言った斉藤選手の顔は、とても平穏だった。
これは、出来た人だと思った。

冷静に自分を見詰めている。
自分の役割をきちんと認識し、その達成を目指している。
静かに燃えているという印象だ。

これまで、斉藤選手の事は、あまり知らなかった。
しかし、今回彼の言動を聴き、一気に引かれた。

今後も、厳しい局面に立たされる事が出て来るだろう。
その時も、自分の信じる道を、胸を張って歩いて行って欲しい。

「雲上在天」

まさに、斉藤選手に相応しい言葉だと思った。
私も見習う事としたい。

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