「大正の記憶ー絵葉書の時代」展
昨日、学習院に出向いた際、興味深い展示会が開催されていた。
それが、「大正の記憶ー絵葉書の時代」展。
絵葉書で歴史を振り返るという面白い趣向の展示会だった。
主催は、学習院大学史料館。
入場料は無料。
これはもう、見るしかない。
インターネットもテレビもない時代、映像で出来事を伝える手段
として、絵葉書が活用されていたのだ。
これは、私にとっては、発見だった。
大正は15年という短い期間だったが、いろいろな出来事があった。
明治天皇の崩御、乃木希典夫妻の自決、大正天皇の即位、
第一次世界大戦、米騒動、関東大震災等。
それらが、絵葉書となっていた。
ある物は手書きで、ある物は写真で。
実に感慨深い品々。
そう言えば、今年は大正元年(1912)より満100年に当たる。
「このアンケートにご記入頂ければ、絵葉書を差し上げます。」
受付のとても感じのいい若い女性に、声を掛けられた。
手元に何種類かの絵葉書があった。
「では、最後にアンケートを書かせて頂きますね。」
一回りしてからアンケートに答え、頂いた絵葉書が
「大太鼓形ボンボニエール」の写真絵葉書。
「これは、何の写真ですか。」
「皇室が祝宴の列席者に贈られてきたコンペイトウ入れです。」
「そうですか。」
なぜコンペイトウかは、恐れ多くて質問しなかったが、
多分、欧州でお祝いの場で配られて来た砂糖菓子(ボンボン)
の流れなのだろう。
そんな事を思いながら、史料館を後にした。
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