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2012年6月 9日 (土)

「大正の記憶ー絵葉書の時代」展

昨日、学習院に出向いた際、興味深い展示会が開催されていた。

それが、「大正の記憶ー絵葉書の時代」展。
絵葉書で歴史を振り返るという面白い趣向の展示会だった。

主催は、学習院大学史料館。
入場料は無料。

これはもう、見るしかない。

インターネットもテレビもない時代、映像で出来事を伝える手段
として、絵葉書が活用されていたのだ。
これは、私にとっては、発見だった。

大正は15年という短い期間だったが、いろいろな出来事があった。
明治天皇の崩御、乃木希典夫妻の自決、大正天皇の即位、
第一次世界大戦、米騒動、関東大震災等。

それらが、絵葉書となっていた。
ある物は手書きで、ある物は写真で。

実に感慨深い品々。
そう言えば、今年は大正元年(1912)より満100年に当たる。

「このアンケートにご記入頂ければ、絵葉書を差し上げます。」

受付のとても感じのいい若い女性に、声を掛けられた。
手元に何種類かの絵葉書があった。

「では、最後にアンケートを書かせて頂きますね。」

一回りしてからアンケートに答え、頂いた絵葉書が
「大太鼓形ボンボニエール」の写真絵葉書。

「これは、何の写真ですか。」
「皇室が祝宴の列席者に贈られてきたコンペイトウ入れです。」
「そうですか。」

なぜコンペイトウかは、恐れ多くて質問しなかったが、
多分、欧州でお祝いの場で配られて来た砂糖菓子(ボンボン)
の流れなのだろう。

そんな事を思いながら、史料館を後にした。

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