近代五種という競技
先週のTBS「情熱大陸」は、ロンドン五輪近代五種日本代表の
黒須成美選手(20)だった。
この近代五種という種目、日本では全くマイナーな競技。
それもそのはず。
軍人に求められる運動能力を競技にしたものだからだ。
フェンシング、水泳、マラソン、ピストル、乗馬という5種類を
1日でこなすという過酷な種目。
でも、結構面白そう。
日本の競技人口は、男女合計で50~60名。
女子で5種目出来るのは、5名だけだそうだ。
その中で、彼女はダントツの成績を収めている。
2011年のアジア選手権で6位に入り、ロンドン五輪出場権を獲得した。
しかし、彼女が、現在トレーニングしているのは韓国。
日本で練習場が震災で被災し、練習出来なくなってしまった。
そこへ、以前から知っていた韓国のコーチが呼んでくれたとの事。
テレビは韓国での過酷な練習風景を放映していた。
何せ、韓国の男子トップ選手の中に入っての練習。
単身で韓国へ渡り、全て自費で賄う生活。
頼る人が誰もいない。必然的に韓国語も独学。
でも、明るい。
「私の特技は、気持ちの切り替えが早い事です。」
これは凄い。
鬼のようなコーチの下で、だから頑張れるのだろう。
並の人間では、とてもついて行けない。
世界で「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれている競技。
オリンピックで、果たしてどこまで頑張れるのだろうか。
身近に迫ったロンドン五輪。
心から応援したい選手が、また1人増えた。
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