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2012年9月15日 (土)

仙台高校の心技体

「心技体」という言葉を、改めて味わいたいと思い、アマゾンで検索したら、
「仙台高校の心技体 普通の子たちが日本一になった」という本がヒットした。

中味はよく分からなかったが、アマゾンのコメントを見ると、★5つの
素晴らしい評価だったので、購入して読んでみた。

内容は、仙台高校バスケットボール部が、全国制覇に向けて
どのように取り組んで行ったかを、当時ヘッドコーチであった佐藤久夫氏が
著した書籍だった。

「(高校バスケット部の)指導者が苦労する事に、高い目標を持たせ達成させる
ために何が必要かがある。」
「私は、その答えを「心・技・体」に見出している。」
「精神力を鍛え、体力をつけた上で技術の指導をする。」
「心と体は鍛えれば鍛える程、如実に力が付くもの。この鍛えれば向上する
部分を鍛えた上で、技術の習得に掛ると、能力のない選手達でも
確実に伸びて行く。」

「今感じているのが、心・技・体のそれぞれを強化したとしても、
それは、ただ点でしか存在せず、心・技・体の3つを線で並べて
支え合ってこそ、真のチームになるという事だ。」

高校生の場合は、やはりまず「心」が重要な要素を占めるとの事。
子供から大人へ移行するこの時期、心の有り様で、大きく成果に
違いが出るとの指摘は、最もだと思う。

逆に言うと、この時期に心を鍛えられた高校生は、以降の人生における
ベースを、しっかりと作り上げる事が出来ると言う訳だ。
これは、とても大きな意味を持っている。

大人でも、自分のぶれない価値基軸を持っているかと聞かれたら、
残念ながら、ほとんどの人が、自信を持って答えられない状態ではない
だろうか。

私は、この「自分のぶれない価値基軸」を略して「自分軸」と呼んでいる。

これは、課長、部長、役員、社長と職位が上がっていくにつれて、
まさに重要になって来る軸だ。
ぶれるリーダーに、誰がついて行くだろうか。

心・技・体のどれも大事だが、自他共に最も影響を与えるのが「心」だろう。
見えないだけに、やっかいだ。
だから、早い時期から鍛える事が求められる。

全国優勝のご褒美は、誰よりも鍛えられたこの「心」かも知れない。

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