水中表現家:二木(ふたき)あい
「水中表現家? 何だ?」
そう思ったのが、見たきっかけだった。
昨日のTBS情熱大陸で放映された内容。
まるで、人魚のように海中を自由に泳いでいた。
それも、素潜りで。
「何と、美しい姿だ。」
思わず、1人で呟いてしまった。
しなやかな体が織り成す曲線的な泳ぎは、人というより
海の生物と言った方が相応しい。
海と、完全に同化していた。
彼女は、現在32歳。
金沢市で生まれ育ったが、決まり切った進路に見切りを付け
高校卒業と同時に、ダイビングの世界に身を投じた。
その後、フリーダイビングと出会い、今や世界で活躍している。
英・仏・西・伊・タイ語など様々な言語を操り、ここでも、現地の方と
同化している。
自分の生き方を、貫き通している。
話す言葉はとても力強く、意思の強さを感じる。
納得のいく人生を生きようとするその姿勢は、迫力すら感じる。
ある時は「カメラマンとして海の魅力を撮影」し、
またある時は「自身がモデルとなり海の魅力を伝える」、
さらには「自らの泳ぎを見せるパフォーマー」としての一面も持っている。
彼女を、既存の職業名で呼ぶには、いくつもの言葉を必要とする。
だから、「水中表現家」と称しているのだ。
既存の枠に囚われない、彼女らしい職業名。
「行きつく先は、何ですか。」
「海女さんですかね。」
そう応える彼女の顔から、海と共に生き、海に帰って行こうとする
決意が読み取れた。
多分、「楽しい」だけではないだろう。
「使命」のようなものを、感じ持っているのではないだろうか。
彼女の今後の生き方を、フォローして行きたいと思った。
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