真実と事実
先日、テレビを見ていたら、以下のセリフが耳に
飛び込んで来た。
「それは君にとっては真実だろう。しかし、事実は
ひとつだ。」
この真実と事実。
面白い対比だと思った。
広辞苑で調べると、以下のとおり記載されていた。
・真実:偽りでない、本当の事
/(仏)仮でない事、究極のもの。絶対の真理。真如
・事実:事の真実。真実の事柄。本当にあった事柄。
辞書だけでは、よく分からない。
ここは、自分なりに解釈してみた。
事実は、物事を客観的に捉えた概念で、実際に発生した出来事。
神のみぞ知るという世界。
真実は、物事を主観的に捉えた概念で、本人が発生したと
信じた出来事。
よって、人によって真実は変わって来る。
この対比の解釈が、正しいかは分からない。
しかし、セリフを理解しようとすれば、こうなるだろう。
とちらにしても大事な事は、発生した出来事を解釈する
のは、人だと言う事。
「歴史は、後で学者が作ってくれる。」
確か、アレキサンダー大王が言った言葉だったと思う。
勝てば官軍というように、事実を自分の都合のいいように
解釈し、人々に流布し後世に伝えて行く。
本当の出来事は、闇の中に消えて行く。
何とも、割り切れないものが残るではないか。
これが、人の性(さが)なのだろうか。
ここは、答えを見つけ切れないままとなってしまった。
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