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2013年1月21日 (月)

「大学」を読む

中国古典の「大学」を味読した。

実際には、伊與田覺(いよた さとる)氏の著した「己を修め人を治める道」
致知出版社を通してだが。

「大学」は、孔子の弟子である曾子とその弟子達によって書かれた。

曾子は、孔子の教えを素直に実行した人。
その方が、実行してこれは真実だと思って作成したのが「大学」。
だから、「大学」を読む事によって、孔子の心を知る事が出来る。

三綱領と言われている言葉がある。

・明徳を明らかにする
・民に親しむ
・至善に止まる

それらを実現するためのステップに、八条目がある。

・格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下

ここで一番の根本になるのが、「格物致知」。

しかし、段階的に説いてはいるけれども、伊與田氏によると、
これらは一つのものであり、同時的なものとしている。

だからこそ、より一層、格物致知が大事という事だろう。

格物とは、自分自身を正す事。
致知とは、自分自身を正す事によって、自ずから知が至る事。

格物致知を致す際に、心得ておく事がある。

「故に君子は、必ず其の独(ひとり)を慎むなり」

:そこで立派な人物というものは、必ず自分1人を慎む。
  誰が見ていなくても、誰が聞いていなくても自分自身で慎んで行く。

一言で言うと、「慎独」。

この言葉を、心にしっかりと刻み込み、自分に立ち向かって行きたい。

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