「大学」を読む
中国古典の「大学」を味読した。
実際には、伊與田覺(いよた さとる)氏の著した「己を修め人を治める道」
致知出版社を通してだが。
「大学」は、孔子の弟子である曾子とその弟子達によって書かれた。
曾子は、孔子の教えを素直に実行した人。
その方が、実行してこれは真実だと思って作成したのが「大学」。
だから、「大学」を読む事によって、孔子の心を知る事が出来る。
三綱領と言われている言葉がある。
・明徳を明らかにする
・民に親しむ
・至善に止まる
それらを実現するためのステップに、八条目がある。
・格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下
ここで一番の根本になるのが、「格物致知」。
しかし、段階的に説いてはいるけれども、伊與田氏によると、
これらは一つのものであり、同時的なものとしている。
だからこそ、より一層、格物致知が大事という事だろう。
格物とは、自分自身を正す事。
致知とは、自分自身を正す事によって、自ずから知が至る事。
格物致知を致す際に、心得ておく事がある。
「故に君子は、必ず其の独(ひとり)を慎むなり」
:そこで立派な人物というものは、必ず自分1人を慎む。
誰が見ていなくても、誰が聞いていなくても自分自身で慎んで行く。
一言で言うと、「慎独」。
この言葉を、心にしっかりと刻み込み、自分に立ち向かって行きたい。
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