見る力
日経ビジネスの最新号に、東京大学名誉教授の養老孟司
(ようろう たけし)氏の話しが掲載されていた。
妻が美容室へ言った後の違いが分かるか。
私も含め、よく感知出来ていない旦那様が多いのではないだろうか。
それは、養老氏によると、「関心」の有無ではなく、「見え方」の問題。
子供は感覚に任せて素直に物事を見るので、違いに気づき易い。
しかし、大人は先入観を持ってしまい、違いがあっても、いつも同じに
見ようとするとの事。
だが、それが一概に悪い訳ではないとも仰っている。
仕事で一つのものに集中する時等は、その方が効率的に
進む場合もある。
しかし、やはり本来の気づくべきアンテナが鈍っているという事は
大事なものを見逃すと言う事だろう。
これでは、次のステップに進めない。
では、素直に見る感覚を取り戻すにはどうすればよいか。
養老氏は、1日10分程度でも「自然」を見て、疑問を持つ事が
大事と指摘している。
単に、視覚だけで見るのではなく、「なぜこうなっているのか」と
併せて考える事が、真の「見る力」を養うとの事。
確かに、自然は神秘に満ち溢れている。
身の周りを見渡しても、よく見て考えると分からない事だらけ。
「物と生物はどこが違うのか」「なぜ生物は動物と植物に
分かれているのか」「生命とは何か」
根本の所から疑問符だらけ。
しかし、大事な事は、これらの問に理論的に答える事ではなく
感覚で受け止める柔らかさが求められているのかも知れない。
「理屈ではなく感覚」
いつも心を真っ白にし、あらゆるものを受け止め、感じる心を
養って行きたい。
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