鯛焼き屋さんへプレゼント
毎週お世話になっている鯛焼き屋さん。
若い女性の方が、一人で営んでいる。
自宅マンション隣のマルエツ前に、木曜日に
なると小型バンでやって来る。
私が買うのは、いつも決まっていて小倉。
「こんにちは」と挨拶をすると、にっこりと微笑み
目で確認するだけで、小倉を包んでくれる。
すぐ前の交差点で信号待ちの時に買う時は、
それを察し、実に手際よく渡してくれる。
もう、以心伝心の世界。
寒さ厳しい折も、休まずにやって来てくれる。
先日気づいたのだが、手がカサカサになっていた。
いくらテントでカバーしているとは言え、露天と
変わりない場所での丸1日は、さぞ堪えるだろう。
「こんにちは、今日も寒いですね。」
「こんにちは、本当に寒いですね。」
「今日はお土産を持って来ましたよ。」
「えっ!」(きょとんとした顔)
「先日奄美大島へ行った時、このフリーズドライの
鶏飯(けいはん)を買って来ました。
周りの評判がいいので、1つお持ちしました。」
「あっ、ありがとうございます。」(手で捧げて)
先週は、別のお客さんが居たので渡せなかった。
今週はと思い、出張に出掛ける前の今回、
バッグに入れておいたのだ。
白いご飯に乗せて、お湯を掛けるだけで出来上がり。
手間隙要らずで、奄美の故郷の味が味わえる。
冷えた体と、カサカサに乾燥した手。
鶏飯の温もりが、少しでも癒しになれば嬉しい。
ちょうど信号が青に変わったので、それ以上
言葉交わす事なく、急いでその場を後にした。
コートのポケットに入れた鯛焼きが温かい。
心も少し温かくなったかな。
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コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
投稿: 履歴書の書き方 | 2013年2月17日 (日) 16時33分