ガラス工芸の神秘
家族で行った那須ツアーの2日目である1/1(火)午後、
以前から行きたかったエミールガレ美術館へ行って来た。
家族は、私と離れトリックアート館へ出向いた。
エミール・ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するフランスの工芸家。
その繊細なガラス工芸は、まさに息を飲む程だ。
その中で、印象に残った作品は、以下のとおり。
「燕文両耳付鶴首花器(つばめもんりょうみみつきつるくびかき)
ーつばめたちのひそひそ話ー」
「トリステスの花器」
「大樹ユーカリ文花器」
「森のきんぽうげ」
特に、最初の「つばめたちのひそひそ話」が、秀逸だった。
説明書に、こう記載されていた。
「花瓶全体を覆う大小の泡。それらは花瓶の中心に吸いよせられ
水蒸気となり、細く長い鶴首はそれらを吸い上げる一本の細い
竜巻と化している。この泡をガレは、「ビュラージュ」と称している。
科学技術を駆使し、完成させた苦心の技法である。
花瓶下部周辺に見られる金属が錆びたような色は、薄い金属の膜
によって生じさせたものである。この技法は科学と炎が一つになった
結果であり、それはガレ自身 「美のフランベ」と言い、同じものは
二度と作ることはできないと 述べている。」
フランスを代表するガラス工芸家で、好きな方が3名いる。
ドーム兄弟
ルネ・ラリック
そして、エミール・ガレ
これで、3名の作品を、各美術館を訪ね、鑑賞した事になる。
ガラス工芸品は、宝石にも勝る魅力を持っている。
人と自然が共同して作り出す、繊細な美しさだ。
これからも、いろいろな形で、鑑賞を深めて行きたい。
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