「学習する組織」を読んで
ロングセラーになっている「学習する組織」を、改めて
読み直した。
世界100万部を突破したという、マネジメントの形を
根本的に変えたベストセラー経営書と評判が高い本。
副題が、「システム思考で未来を創造する」とある。
帯には、こう書いてあった。
「将来、真に卓越した存在になる組織とは、組織内の
あらゆるレベルで、人々の決意や学習する能力を
引き出す方法を見つける組織だろう。」
そして、書評として、一橋大学大学院教授 楠木建氏が、
以下のとおり寄稿している。
「組織は全体として機能する」
「従来の支配的な経営システムは、「アナリシス」(分析)
を強調するあまり、肝心の全体の「シンセシス」(綜合)を
なおざりにしてきた。
「システム思考の概念と実践を説く本書は、誰もが
表面的には大切だと思いながら、そのつかみどころの
なさゆえに直視せずに避けて通って来た」
「経営の本質部分に正面から手を突っ込み、えぐり出し、
手に取るように見せてくれる。」
「本書の洞察は、決して古くなる事がない。」
確かに、そのとおり。
そして、記述内容も、もっともだった。
しかし、私にとっては、本に記述してある個人と組織の
そのような関係は、当たり前と認識している。
私だけではなく、東洋の考えには、最初から全体を
見て論じて行く基本的な流れがある。
西洋では、まず個人ありきの世界なので、システム思考
という考え方が、1種の彩光を放つのかも知れない。
しかし、いろいろな問題意識等を喚起してくれたと言う
意味において、参考になった点は、数々あった。
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