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2013年2月16日 (土)

キース氏にパラオを思う

Photo
パラオから戻って来て、1週間強が経過した。

やっと、夢から醒めた感じ。
でも、490枚撮って来た写真を見直す度に、いろいろな事
が思い出される。

そのひとつが、現地ガイドのキース氏。
50歳と言う事だったが、もっと老成した感じだった。

シワの刻み込まれた、端整な顔立ち。
何事に動じない物腰。
やさしい瞳。

ジャーマンチャネルでマンタを待っている時の、その姿が
特に印象的だった。

腕組みをして海底に立ち、悠然と遠くを眺めている。
時々、気配を感じたかのように、首を動かす。
しかし、動作はそれだけ。

突如、水面に向けて指差した。

よく見えない。
目を凝らし、気づくとマンタのシルエットが逆光の中にあった。
1枚、2枚・・・、4枚まで確認出来た。

キース氏を見ると、指を4本立てている。
ミッションコンプリート。

キース氏には、息子がいる。
男の子で、とても元気がいい。

ホテルまで車で我々を送ってくれたのだが、その車中で
騒ぐ息子を、簡潔に厳しく、しかし柔和に諭している。

それらの姿を思い起こした時、この言葉が頭に浮かんで来た。。

「泰然自若」

大自然と向き合っていると、キース氏のようになれる
のだろうか。

改めて、パラオの素晴らしさを感じた。

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