時機という概念
物事を行なう時に、タイミングが大事と言う事は
皆知っている事。
チャンス、つまり時機を逃さない。
時機を辞書で調べると、こう書いてある。
適当な機会、ちょうどよい時、頃合い、折、潮時
しかし、今が果たしてこの時機なのか、迷う事が多い。
特に、多額の費用等を要すると予想される場合。
老子が、次の言葉を残している。
「動には時を善しとす」
行動を起こす場合は、最適な時機を見出し、
時機を待って実行に移す事が大切である。
この言葉の裏に、以下の意味が含まれている。
「時」とは、物事を実行に移す場合に天が与えた時機
の事であり、時機は、私利私欲をなくして初めて
感得出来るものである。
この後段の、「私利私欲をなくして」と言う部分が
肝心な所だ。
自分に有利に働くだろうかと思って計算していると
打算が働き、判断の矛先が鈍る。
また、うまく行かないと、途中で手を引いてしまう。
しかし、人のお役に立つを言う志を持って臨むと、
決意が固まる。
行い始めても、退く事はない。
つまり、時機を得るためには、普段からの心掛けが
大事と言う事か。
物事を大きく捉え、全体の中での自分の立ち位置を
確認し、彼我の関係を見極めつつ周囲に貢献して行く。
その気持ちを持続するならば、時機は自ずと見えて来る。
「時、至る」
その時には、勇気を持って、一歩を踏み出したい。
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