「日本橋だし場(DASHI BAR)」の魅力
先日、日本橋界隈へ行った機会に、(株)にんべんの直営店
である「日本橋だし場(DASHI BAR)」に立ち寄って来た。
(株)にんべんは、元禄12年(1699年)創業という老舗企業。
300年以上、日本の味であるかつお節を作り続けて来た。
目立たないが、日本伝統の味を守り続けている点においては、
日本の食文化継承に対する貢献度は、極めて高い。
このDASHI BAR、実は、創業の地である日本橋の、本店の
一角に設けられている。
明るい店内に、立ち飲みのテーブルというシンプルなレイアウト。
さっそく、注文してみた。
「だしせん+だしというのを頂けますか。」
「だしは、かつお節だしにされますか、かつお・昆布合わせだし
にされますか。」
「どちらがお勧めですか。」
「初めてでしたら、まずはかつお節だしをお勧め致します。」
ご丁寧に、案内をして頂いた。
ついて来ただしせんという薄焼きのお煎餅は、「つゆの素」味と
「白だし」味の2枚組だった。
かつお節だしは、とても上品な味だった。
薄味だが、口の中で味わっていると、次第に繊細かつ
深い旨味が表れて来る。
目をつむり、焦らず時間をかけて味わう事が大事。
お茶を親しむが如く。
「これが、本物の味か。」
静かな感動を覚えた。
その後、かつお・昆布合わせだしも頂いた。
かつおと昆布の相性は、やはり抜群だ。
お土産に、試食で頂いて秀逸だった「ぬれおかき」を買った。
もちろん、かつお節のつゆの素で作ってある。
純粋な日本の味を、存分に味わった時間だった。
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