献血ルームでの出会い
先日、大宮の献血ルームへ出向き、400ccの採血をして来た。
今回で、電子カード上では、10回目の献血となる。
それとは別枠で、昔の献血手帳時代に、7回献血をしている。
前回献血したのが、昨年の12月。
間隔を3ヶ月置く必要があるので、今回は直近でお伺いした事になる。
「今日の体調は、如何ですか。」
「好調ですよ。」
献血ベッドの横から、看護師のNさんが話し掛けて来られた。
「血管が太いですね。」
「今、トレーニングを終えて来たばかりなので、それも影響している
かも知れませんね。」
何気ない会話から始まった。
「私、血液だけではなく、臓器提供の登録もしてあります。」
「そうですか、ご家族は反対されませんでしたか。」
「全く、即OKでした。」
Nさんは、以前、臓器移植の現場で働いていたとの事。
臓器提供に、ご家族が反対される場合が、結構あるとの話しだった。
しかし、臓器提供は、喫緊の課題であるとも。
内蔵も大事だが、皮膚も貴重だそうだ。
これだけ医療技術が進んでも、人間の皮膚に勝るものは、
まだ出来ていない。
「臓器提供の誓約書にサインしてから、意識が変わりましたよ。」
「どのようにですか。」
「もうこの体は、自分だけのものではないと。困っている方のためにも
健康を維持しないとと思うようになりました。」
「素晴らしいですね。」
いろいろとお話しをしていたら、あっと言う間に採血が終了した。
その日は、ホワイトデーだった。
帰りに、10回記念品と共に、ホワイトデーのプレゼントも頂いてしまった。
振り返ると、Nさんの笑顔があった。
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