心を遊ばせる余裕を持つ
論語の章句に、以下の言葉がある。
「道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。」
:正しい道を身に付けるために志を持ち、それによって得た徳を拠り所とし、
仁という人間愛に寄り添い、その上で豊かな教養の世界で心遊ばせる。
これが君子の姿である。
論語512章句あるなかで、現在、自分にとって最もしっくり来るものが、
上の言葉。
これまでも、いろいろな言葉を拠り所として来た。
置かれた状況で、感じ方が変わって来るのも、また興味深い。
まず、自分にとって正しいと思われる生き方を見つけ出す必要がある。
しかし、何をもって「正しい」と捉えるのか。
自分としては、損得の勘定ではなく、貢献の有無を基準としている。
その結果、独立し、現在は名刺に「ビジネスメンター」と記載している。
その次に、志を持つ。
まだ確固たる決意までには至っていないが、この方向だろうと言うものは
見えて来た。
出会う方々の幸せを、心から支援する事。
そして、徳を高める。
徳を人格と置き換えると、理解がし易い。
徳を高めて行くと、愛しむ心である仁が、自ずと深まって行く気がする。
最近は、接するもの全てが、輝いて見える。
特に奄美の海に潜り初めてから、その傾向が強くなった。
素朴で豊かな奄美の自然が、私の感性を磨いてくれているのだろう。
まさに感謝。
孔子は、最後に「芸に遊ぶ」事が大事としている。
豊かな教養の世界で心を遊ばせる。
あくせくとしている間は、まだ未熟。
自分の精神を解放し、余裕の世界で自分のあり方を確認する。
この境地に達して、初めて真に求めるものが見えて来るのかも知れない。
道なかば。
焦らず、楽しみながら、歩んで行きたい。
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