アトムの輝き
一昨日は、白壁で有名な倉吉の町並みを見た上で、
三朝(みささ)温泉郷に泊まった。
ここは、ラジウム鉱泉で有名な温泉。
そして、ツアー最終日の昨日は、その流れの中で、
人形峠に向かった。
人形峠とは、岡山県と鳥取県の県境にある峠。
1955年(昭和30年)11月に、ウラン鉱脈発見されて以来、
2001年(平成13年)3月まで、ここでウランが採掘され、
ウランに関する研究開発が行われていた。
現在は廃坑となり、施設・設備の廃止が行われている。
それを担っているのが、岡山県側にある独立行政法人
日本原子力研究開発機構「人形峠環境技術センター」だ。
昨日は、このセンターを訪問し、日本のウラン開発に
関係する、いろいろな話しをお伺いして来た。
説明して頂いたS氏は、放射線に関する正確な情報を
国民に、特に子供達に伝えたいと仰っていた。
過度な反応は、決して我々を幸せにはしない。
会議室で説明を受けた後、本日の最大のイベントである、
ウラン坑道へご案内頂いた。
バスで移動した後、ヘルメットを被りいざ坑道へ。
長さ42m、高さ2m、幅3mの元「夜次(よつぎ)南2号坑」。
ウラン鉱床を、天然で観察出来る世界でも貴重な坑道。
「消灯して、ブラックライトの紫外線を当ててみます。」
すると、どうだろう。
岩壁が紫外線に反応して、緑色の蛍光を放ち始めた。
これは、どこかで見た事がある風景。
そう、「天空の城ラピュタ」で出て来た地底の飛行石の輝き。
こんな所で出会うとは。
この施設を見学するためには、事前の申し込みが必要。
そして、当日は、身分証明書の提示を求められる。
高度な機密情報を扱う場所でもあるのだ。
貴重な経験をした、ひと時であった。
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