歩き回り・話し掛けの勧め
江戸時代前・中期に活躍した儒学者に、貝原益軒(かいばら
えきけん)がいる。
儒学者であると共に、医学も修めた方。
その一端として書かれた、「養生訓」が世に知られている。
養生と言うと、「病気を予防する」「健康を保つ」等が頭に
浮かぶ。
だが、この「養生訓」の興味深いところは、そのレベルを超えて、
「人としての生き方」つまり死生観に繋がっている点。
その中で、「人生は楽しむためにある」という部分に
特に惹かれた。
この楽しみとは、「内なる楽しみ」。
例えば、旅を楽しむ、自然を楽しむ、読書を楽しむ等。
この旅も、益軒の場合は「科学する旅」。
地元の物産、人々の暮らしを見聞し、考えを広げ深める。
これらが、人生を豊かに心身の健全な健康を保ってくれる。
この事を知った時、まさに我が意を得たりという感じだった。
全く、同感。
私は仕事の関係で、全国を出張している。
その時、心掛けている事が、彼の地の事を知る事。
興味を持って見聞きすれば、学ぶ事ばかり。
出会う人、出会うもの全てが、まさに師。
さらに私の場合は、出来るだけ土地の方に、こちらから
話し掛けるように努めている。
「求めよ、さらば与えられん。」
私の声掛けや素朴な質問に、皆さん嫌な顔をせず、とても
親切に答えて頂いている。
本当に、有難い話しである。
その言葉だけではない。
笑顔や表情、そのひとつひとつから、何かが伝わって来る。
これからも、出会う方々と、人生の楽しみを分かち合って
行きたい。
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