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2013年7月 9日 (火)

「いかにして人物となるか」読了

伊與田覺氏の著した「いかにして人物となるか」を読んだ。

これまで、伊與田氏の講義録として「大学」「中庸」を読み
進めて来た。

しかし、今回は「経書」ではなく実際に活躍した「人」を
ベースとして、生き方を考える機会を与えて頂いた。

なお、ここで言う人物とは、「大人(たいじん)」を指す。
大人とは、公の心に沿い、自分の軸を持ち、ブレる事なく
自分の人生を切り開いて行く人を言う。

それ故、大人は厳かで謙虚で飾るところがない。
余裕を持ち、周りを自己成長に向けて感化して行く。

書籍の中では、3人の聖人を取り上げられていた。

それが、孔子、王陽明、中江藤樹。

皆、儒学者だが、それだけではない。
教育者であり、政治家でもあった。

共通している事は、「学問」を収めるだけではなく、
「求道」を目指している事。

つまり、得た知識を「見識」として深め、実践している。
こういう活きた知識を、「活学」と言う。

これは、まさに私の求めているところ。
活かす事の出来ない知識は、意味がない。

逆に言うと、得た知識をいかに実学に耐えるものに
磨き上げて行くかが大事なポイント。

そのためには、経験の場で、学んだ事柄を丁寧に、
自分なりに検証して行くしかない。
それには、勇気も求められる。

「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」

三位一体で、物事に取り組み、「大人」を目指したい。

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