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2013年8月10日 (土)

宇宙エレベーター実現なるか

昨日届いた日経ビジネスを読んでいて、引き付けられたページがあった。
それが、「22世紀の地球を想う男」をタイトルとしたページ。

中味は、科学者やSF作家が夢見てみた宇宙エレベーターの建設に、
真剣に取り組んでいる大野修一氏の紹介。

2007年に、一般社団法人「宇宙エレベーター協会」を立ち上げ、
日々事業化へ向けて検討を進めているとの事。

これには、驚いた。
まさに、SFの世界の出来事と思っていた宇宙エレベーター。
本当に、実現可能なのか。

宇宙エレベーターとは、赤道上空3万6千kmにある静止衛星と
海上または地上ステーションの間をケーブルで接続し、
そのケーブルを伝って昇降機の上げ下げを行おうとするもの。

かつて、英SF作家アーサー・C・クラークが、小説「楽園の泉」で著した。
機動戦士ガンダムでも登場する。
軌道エレベーターとも呼ばれている。

記事を読んで行くと、まんざらでもない気がして来た。

現に、東京スカイツリーを作った大林組が、2012年2月の季刊誌で
究極の将来構想として宇宙エレベーターを選択。
建設技術の観点で、構造物を詳細に検討している。

それによると、2050年に完成予定。
掛かる費用は、10兆円。

完成すると、いろいろな事が可能となる。
・宇宙への運搬費が、ロケットの1/100
・大規模な宇宙太陽光発電 等

最大の技術的課題は、ケーブルの素材との事。
宇宙から吊り下げても、自重で切れない軽量で強靭な資材が
求められる。

しかし、これも炭素素材のカーボンナノチューブが、帝人等の
研究開発で、鋼鉄を大きく上回る強度を確保するレベルまで来た。
昇降機(クライマー)の昇降速度も時速150kmに達し、必要なスピード
の半分に迫っている。

もちろん、課題も山積している。
所有権の問題、軍事利用の脅威、航空機との衝突 等。

しかし、ここまで具体的な検討がされているとは。
私が生きている内には実現不可能だろうが、人類の未来に向け
希望の光を見た想いがした。

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