ななに咬まれた
一昨日、ペットのななに咬まれた。
現在、右人差し指に、かなり深い咬み傷がついている。
それは、夕食が終わった後に起こった。
食事後、デスクに戻り、夜の仕事の段取りを行った。
しかし、昼間の疲れが出て来たのか、それ以上書類と
向き合う気力が失せてしまった。
ここは無理をせず、リビングで一旦休憩しよう。
そう思い、長ソファへ。
そして、そこには、なながリラックして横になっていた。
ななとは、我が家の愛すべきチワワのペット。
「なな、かわいいな、おまえ。」
急に愛おしくなり、抱きしめようと、思わず手が出てしまった。
「ガウゥ、(ガブッ)。」
「何だ!おまえは!」
珍しく、冷静さを欠いてしまった。
言い放ち、腕で小突き、睨み付けた。
それに対し、ななは反応を返して来なかった。
多分、怯えていたのだろう。
そして、その夜、ななが私の部屋へ入って来る事はなかった。
傷の手当をしている時は、とんでもない犬だと思っていた。
しかし、その後冷静になってみると、自分の身勝手さが
分かって来た。
ななが休んでいる所に、いきなり自分の思惑だけで
割り込んだ訳だから。
「ななに、申し訳ない事をしたな。」
心の中でつぶやき、反省した。
でも、翌朝いつもどおり、ななは部屋に来てくれた。
「なな、おはよう。よく眠れたかい。」
優しい眼差しで私を見つめるなな。
その姿が、眩しかった。
| 固定リンク
コメント