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2013年8月31日 (土)

人は材料か

人材という言葉がある。
広辞苑によると、才知ある人物、役に立つ人物と
記されている。

一方、人は材料ではなく財産であるという解釈を
して、人財という当て字を使う場合もある。

どちらにしても、人を大事に思う気持ちには
変わりがない。

しかし、人を材料として考えているとしか思えない
事態に遭遇する場合もある。

研修は、普通、人事部や研修部、能力開発部と
言った、人事を扱う部署が窓口となっている。

だが、資材部や購買部が窓口となっている会社もある。
当部署は、本来、原材料や什器備品の調達が主業務。
いわゆる経営資源でいう「もの」の部分である。

そこに「ひと」の能力向上を図る外部研修の決定権を
持たせているのだ。

考え方を直接確認した訳ではないので、何とも
言えない部分がある。
しかし、人事部等の意見を参考としないとなると
これは、驚くしかない。

何をもって判断基準とするのか。
原則から言うと、要求仕様書に基いた価格性能比
と言う事になるのだろう。

しかし、人事の担当部署でない者が、その内容を
真に理解する事が出来るのであろうか。
結局は、より安価な提案をして来た案を採用する事
になるのではないか。

人は資材ではなく、成長する存在である。
その財産の将来価値を、どれだけ引き出す事が
出来るかが最も大事な点。

視点を現在に置くのではなく、未来に置く目が
求められている。

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