「人生を勝利に導く金言」に思う
致知出版社の月刊「致知」の契約更新を、クレジットカードで
決済したら、図書がプレゼントとして送られて来た。
その本の題名が、「人生を勝利に導く金言」。
野村克也氏の著作。
これまでに出版した数々の書籍の中から、これと言う言葉を
選び出し、1冊の本として出版したもの。
普通、このような抜粋本は、自分では買わない。
言葉だけ並んでいても、その背景が分からないと真意が掴めない。
「知識」を得る事は出来ても、「納得」が得られない。
このような場合は、速読が向いている。
短編の言葉の相互の繋がりから、全体の趣旨を汲み取るのである。
そこで炙り出された、野村氏の素顔。
「実直な勝負師」と言うのが、私の受けた印象だ。
「プロ」という言葉が、頻繁に出て来る。
それだけ、自分を、いかにしてプロとして成長させるかを、
追い求めて来たかが分かる。
チームの中で、監督は「威厳」を保つ必要があるとも論じていた。
それだけ、個性豊かな選手達が揃っていたと言う事だろう。
皆の気を引き付けるためには、言葉を吐かずとも一目置かせる、
重みのある人格形成が求められる。
その代表選手として、ONの話しが紹介されていた。
ONとは、言わずと知れた、王選手と長島選手。
二人とも天才と言われた方々だが、その裏で行われていた
練習の真剣さを野村氏が知った時、巨人軍がV9を達成した原動力を
見た思いがしたと記していた。
リーダーの、「真摯」に学び活きる姿が、どれ程大きな影響力を
及ぼしたかという証拠だろう。
「プロ」「威厳」「真摯」
ここから学ぶ事は、リーダーは独り慎む事が大事という事。
中国古典の大学で言う、「慎独」の心得だ。
しっかりと、自分を律して行きたい。
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