ある青年への手紙
先日行った「中国古典より学ぶ人間力養成コース」の受講者からの
メールに答えた内容。
K 様
井上 康由 です。
ご連絡を頂き、誠にありがとうございます。
私のフェイスブック友達で、各国を渡り歩いた商社マンOBの方が
こんなことを書いていました。
「シンプルかつテキトー
物事に行き詰ったり迷ったりしたときに思い出すようにしている魔法の言葉。
「シンプル」とは余計なもの、雑多なものを全て取っ払って本質に立ち返る言葉。
「テキトー」とはどこから何が飛んできても柳のようにかわす自在なメンタルの
有様を自分流に表現したもの。
もはや座右の銘といってもいい言葉です。」
おもしろいなと思いました。
でも、人生を生き抜く本質を表していると思います。
シンプルに捉えると、「本質」が見える。
テキトーでいいと思うと、肩から力が抜け、「柔軟」に対応する事が出来る。
そして、Kさんがおっしゃるように、まず「行動」してみる。
行動する中で、何かが見えて来る。
そうすると、女神様が、自然と導いてくれる。
これは、まさに、クルンボルツ氏の「計画された偶然理論」ですね。
孔子も、「先ず行う」と言っています。
「好奇心」の沸いたものを大事にし、それをきっかけに自分の世界を
広げて行く。
これが、私の進め方です。
ジム、イタリアオペラ、ダイビング、天文宇宙検定・・・。
夢の世界は、今後も、さらに広がって行くと思います。
Kさんも、自分の信ずる道を、進んで下さい。
でも、焦る必要はありません。
目的に向かって、着実に歩を進めて行けば、道が自ずと開けて来ます。
歩を進める内に、その目的自体が進化する事もあります。
闇の中を歩いているような不安になる事もあるでしょう。
でも、その先に必ず光が見えて来ます。
それを信じて、歩き続けて下さい。
「一燈を提(さ)げて暗夜を行(ゆ)く。
暗夜を憂うること勿(なか)れ。
只(た)だ一燈を頼め。」(言志晩録第13条) 佐藤一斎
来年1月にお会いする時を、楽しみにしています。
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