整然と並ぶ京浜東北線の朝
今日の早朝、大宮始発の京浜東北線に乗ろうとした時の出来事。
ホームに降りて、始発を待つ方々の列に、いつもどおり並んだ。
いつもの事ではあるが、今日は何か、改めて感心した。
どの列を見ても、整然と並んでいる。
そして、折り返し電車が到着して乗客が降りた後、列を崩さず
そのまま前進し、ドアが一端閉じるのを待っている。
ドアが開いても、我先に乗るのではなく、前の方から乗車し、
争う事もなく座席に座っている。
誰も、一言も発しない。
まさに、謙譲の精神あればこそだろう。
誰もそんなことは意識していないと思う。
それが凄い所だ。
DNAに刷り込まれているのである。
2年前にNHKEテレのイタリア語講座を視聴していた時、
ホームステイで各国の留学生を、長い間受け入れて来た、
おばあさんの言葉が印象的だった。
「日本人は、他のどの国の民族とも違う。挨拶を始め、
気配り・心配りがパーフェクト。素晴らしい。」
外国人が、この待ちの集団行動を見たら、その整然さにきっと
驚くだろう。
それと同時に、恐怖を感じるかも知れない。
訓練された軍隊のようだと。
司令官がいなくても、暗黙の了解で動いている。
場の空気を読み、あうんの呼吸でお互いの関係を相互に調整し
合っている。
まさに、最強の組織行動。
しかし、危うさも同時に持っている。
暗黙のルールに従わないと、変な目で見られ、仲間外れにされる。
または、場合によっては、集団が健全な思考能力を失い、独断的
な判断に走る可能性もある。
その時に、求められるのが、リーダー。
土壇場で、どれほど求心力を持って来るかは、その方次第。
ぜひ、心して、集団をいい方向に舵取りしていく支援をして行きたい。
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