インテグリティに生きる
インテグリティとは、日本語に訳すと「一貫した誠実さ、高潔さ」と
言う意味になる。
一時期、様々な企業の、管理職昇進選抜のための、候補者の
アセスメントを行っていた。
その時の能力評価項目のひとつに、このインテグリティがあった。
これは、かなりレベルの高い指標。
この項目で、5段階中、最高の5の評価を得た方に、お目に
掛かった事がない。
論語に、このような言葉がある。
「道に志し、徳に拠り、礼に依り、芸に遊ぶ」
自分なりには、こう解釈している。
「ビジョンを持ち、人格を高め、愛しむ心を持ち、心の余裕を持つ」
この余裕の境地に立って、初めて、一貫した誠実さ、高潔さが
保たれるのではないだろうか。
この内容を、私は、君子が最終的に目指すべき具体的な姿と
認識している。
ただし、君子と言っても、いろいろなレベルがある。
君子は、言い換えれば、人の上に立つリーダー。
管理職である、課長、部長も、その中に入る。
さらに、経営者レベルの、役員、社長は、言うまでもない。
レベルが高くなればなる程、より「ぶれない軸」と
より「深い受容の心」を求められる。
時には、この2つが相反する場合もある。
その時に試される。
いかに「余裕」を持って対応出来るかが。
心して、自分を鍛えて行きたい。
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