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2013年10月13日 (日)

豊潤な歌声プラシド・ドミンド

昨日、東京国際フォーラムで開催された、「プラシド・ドミンゴ コンサート
イン ジャパン2013」を堪能して来た。

ドミンゴ氏は、スペイン生まれのテノール歌手。
現在72歳だが、その歌声の艶やかさには定評がある。

イタリアの故ルチアーノ・パヴァロッティ氏、スペインのホセ・カレーラス氏
と共に、世界的な「三大テノール」として名を馳せている。

その歌声は、とてもふくよかで潤いのあるものだった。
やはり、本物に触れると、伝わって来るものが違う。

イタリアオペラを習っている身にしてみれば、まさに「生きた教科書」。
いや、教科書という範疇をはるかに超えていた。

まず、型にはまらない、大らかさを感じた。

それと、自由に謳われていた。
何かに束縛されていない。
ソプラノ歌手のヴァージニア・トーラさんとの掛け合いで歌った部分は
本当に会話をしているようだった。

熱い情熱も、しっかりと伝わって来た。
サルスエラ・ダンサーのヌリア・ポマレス嬢に向ける熱い視線は、
遠く離れた客席でも、感じる事が出来た。

昨日は、皇太子殿下もお見えになっていた。
そのためか、開場が遅れ、演奏が始まる前に席に付けるか心配し
客が苛立っていた面もあった。

しかし、ドミンゴ氏の演奏が始まったら、そんな怒りは消えてしまった。
やはり、音楽の力は凄い。

「大らかに、自由に、情熱を込めて」

昨日は、改めて、このような歌い方を学んだような気がする。
及ばずながら、自分の中にも、取り入れて行きたい。

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