« ベトナム国交樹立40周年に思う | トップページ | 復職、おめでとう! »

2013年10月 1日 (火)

そして父になる

昨日、レイトショーで、「そして父になる」を観て来た。

この作品は、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した作品。
上映後、10分以上のスタンディングオベーションを受けたと言う。

苦悩する主役の父親役が、福山雅治氏。
一方の父親が、リリー・フランキー氏。
役柄の上では、それぞれ両極端な個性。

その彼らが、病院で子供を取り違えられ、6年間、他人の子供を
息子として育てて来た。
病院からの連絡により、生みの親か、育ての親かを迫られる。

何とも、残酷な話しである。

映画を観ながら、自分に置き換えて捉えてみようと思ったが、
出来なかった。
考えが及ばない。

これは、論理では整理し切れない課題。
もっと、心の深い部分で、自分に問い掛ける事を求められる。

「何が、我々にとって大事なのか。」

「我々」の捉え方も、難しい。
夫婦、血縁(いわゆる家系)、相手の夫婦、そして各々の息子に
とって等。

そして、「何が」大事なのか。
生か育か、過去か未来か、形か実か等。

映画を観ていて感じたのだが、これは正解がない問い。
いくら考えても、これがベストと言う解は、得られない。

また、6歳というのも、微妙な年頃。
生後間もない赤ちゃんだったら、成人した後だったら。
また、違った思いとなるだろう。

映画も、結論づけることはしていなかった。

興味深かったのは、大手建設会社のエリート社員である
主人公の心の葛藤。

自分本位の考え方から、次第に心が広がって行く。
相手を思いやる心へと。

あってはならない事件が、時には目の前に立ちはだかる。
しっかりと、心を磨いて置きたい。

|

« ベトナム国交樹立40周年に思う | トップページ | 復職、おめでとう! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: そして父になる:

« ベトナム国交樹立40周年に思う | トップページ | 復職、おめでとう! »