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2013年10月12日 (土)

目的と目標

目的と目標という言葉。
似ているが、深く考えると違った意味も見えて来る。

共通している所は、「目」の字。
まさに、「目の付け所」を指している。
違っている所は、「的」と「標」の字。

的は、「最終的に目指すべき的(まと)」、つまり使命を示している。
「だれの」「どんなニーズに」「どのように応えるのか」で、定義される。

標は、「目的を達成するために辿る標(しるべ)」、つまり途中における
期待ポイントを示している。
「なにが」「どうなっているか」で、定義される。

つまり、目標達成で、完結する訳ではない。
何のために目標を達成するのかが明確になっていないと、
努力が徒労に終わる場合もある。

目的を実現するための方法が目標。
方法を、目的としないように注意する必要がある。

会社の場合、売上や利益が目標。
目的は、「○○に○○で貢献する」等で表される姿である。
その目的実現のために、利益を得、利益を使用するのである。

しかし、この目的も環境変化に伴い、常に見直して行く必要がある。
目的を与件と受け止めずに、前提として理解する。
前提は、状況が変われば、設定し直す必要がある。

では、前提を設定し直すために、何が必要か。
広い視野と柔軟な思考力、そして感受性かも知れない。
変化を問題と感じ取る感受性、つまり問題意識だ。

問題意識から危機意識が芽生え、そこから真の当事者意識が
湧き出てくる。

そこで初めて、魂のこもった目的が設定されるのではないだろうか。
この目的、カタカナにすると、ミッションということになる。

ミッションを意識したマネジメントを、ミッションマネジメントと言う。
これから、まさに強く求められるマネジメントである。

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