リスクをポジティブに捉える
久しぶりに、カンブリア宮殿を視聴した。
今回の主役は、ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOの
ロバート・アイガー氏。
アイガー氏はABCテレビの社長を経て、2005年より
現職を務めている。
ディズニーは、現在に至るまで、多くの企業を買収して来た。
米テレビ局ABC他、CGアニメ会社のピクサー、コミックキャラクター
を多数抱えるマーベル、スターウォーズのルーカスフィルム。
現在、売上高4兆円の、巨大メディア帝国を築き上げている。
今年で創業90年との事。
しかし、その間、創業者ウォルト・ディズニー氏の
「最新のテクノロジーで、世界中の人に素晴らしい娯楽を提供する」
は、変わりなく受け継がれている。
小池栄子さんが、ロサンゼルスにあるディズニー本社を訪ねて
いたが、そこで見るコンテンツの製作現場は、圧巻だった。
最新技術を用い、莫大な費用を使って、まさに妥協を許さない作り。
アイガー氏の、次の言葉が印象的だった。
「過去は敬うが、崇拝はしない」
尊敬はするが、拘束はされないと言う事。
哲学に基き、環境変化に合わせて、過去に拘らず
新たなものを創造して行くと言う事だろう。
「非常に多くの決断を、創造性に基づいて下しています。」
人を喜ばせ、楽しませる事で自分もハッピーになるという哲学。
その基本哲学を支えているのが「創造性」
リスクを取らないと進歩はないとも仰っていた。
変化をチャンスと考え、あくまでもポジティブに捉える。
伝統の中で革新を進めて行く。
これは、言葉で言うのは簡単だが、並大抵の事ではない。
果して投資回収出来るのか、株主の厳しい目もあるだろう。
終始、微笑みを絶やさないアイガー氏の姿に感銘すら受けた。
ギリギリの選択を、迫られ続けているはずだから。
彼を支えているものは、一体何なのだろうか。
改めて、その眼差しに見入ってしまった。
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