記録と記述
記録と記述、似ているようで、実は意味が違う。
記録は、「事実を記録する」等のように使う。
記述は、「考えを記述する」等のように使う。
記録は、「事実」を客観的に捉える事がポイント。
一方、記述は、「考え」を主観的に述べる事が大事となる。
研修後、テーマに沿って論文を書いてもらう事がある。
その際、この2つを意識せずに書かれている方が多い。
研修で習った事を、そのままの意味で捉え、今後の抱負を述べる。
これはこれで、習った事を確認する意味で大事な事。
しかし、物足りなさが残る。
なぜか。
この場合は、大抵「語る」だけで終わってしまう場合が多いから。
大事な事は、学習した内容を自分の言葉に置き換え、それを、
直ちにどのような具体的行動に表したのかを述べるという事。
行っていない事は、述べる事が出来ない。
しかし、それは、どんなに小さな事でもいい。
まずは、トリガーを引く事が、全ての出発点となる。
論文なので、文章表現力の問題は、確かにある。
しかし、腑に落ちた内容を、実績を持って訴える文章は、
迫力が違う。
論語に、次の言葉がある。
「先ず行う、其の言は然(しか)る後に之れに従う」
行う中で、また見えて来るものがある。
まず熟考する事が大切だが、あとは実行あるのみ。
その実行する勇気が、行く手を大きく左右するように思う。
自ら、心して実行して行きたい。
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